このブログを読んで下さる皆様は、たいていが鉄道模型ファンだと思うのですが、それでも田宮模型のお世話にならなかった方は、いらっしゃらないと思います。

 

小生も、小学生時代は1/35のミリタリーモデルを、大学生時代は1/24のカーモデルと1/12のオートバイモデルを、そして長男の幼稚園時代にはミニ四駆を、せっせと組ませていただきました。

 

その後は鉄道模型に傾倒したのでプラモデル自体を購入することはなくなりましたが、小生のメイン塗料はタミヤエナメルですし、プラバンやプラ棒がなければ、プロジェクトSHIMONADAもKAMINADAも成り立ちません。そうそう、プロジェクトSHIMONADAの最大投資であるエアブラシとコンプレッサーもタミヤのものです。

 

この週末、義父の法事が浜名湖のほとりのお寺であったので、ついでに少々早い夏休みを1日いただいて、静岡市にある田宮模型の本社展示室を見学させていただきました。平日のみの予約制なので、これまでなかなか見ることができなかったのです。

 

で、「聖地」に到着すると、何ということでしょう、偶然エントランスに田宮俊作氏がいらっしゃって、お話をさせていただくことができました。ご存じ、世界中のモデラーの敬愛を集めるスーパーレジェンドです。この7月1日に、社長職を田宮信央氏に譲って会長に就任されたとのこと。御年89歳ながら実にお元気そうで、穏やかな語り口と気配りにただただ感激させられました。恥ずかしいので掲載しませんが、ツーショットの記念写真も撮らせていただきました。

 

そのあと、歴史館を見学していると、田宮会長のお口添えがあったのでしょうか、その時間帯にいた他の3組の皆さんといっしょに、設計室があるフロアと金型のあるフロアを特別に見学させていただく、という僥倖を得ました。案内して下さった設計室の偉い人にいろいろ質問できるという、夢のような1時間でした。

 

うかがった中で、皆様のご興味がありそうな話を1つ紹介すると、実物を縮小して模型にする際、どこまでデフォルメするか、なのですが、カーモデルについては、実物の見た目の印象を再現するためにあえてボディ形状をデフォルメすることがあるが、飛行機や戦車などは、基本的に図面に忠実に縮小させるそうです。でないと、マニアの方から、長さが違う、というご指摘を受けちゃうのだとか。

 

さて、ついでといっては何ですが、皆様、こちらの本は当然お読みになったことがありますよね? 初版は1997年で、2000年に文庫版が出ました。もし万一、読んだことがない方がいらしたら、ただちにメルカリで送料込み300円の文庫版をご注文ください。保証はできませんが、たぶん貴兄がこれまでに読んだ中で、最も面白い本の1冊になると思いますよ。