上りホームの横手に、オレンジ屋根のかなり大きな建物があります。
こちらは旧国道側からみたところ。この日の日曜日だったので人の気配がありませんが、平日は車が何台も停まっています。
工場のようですが、看板などはありません。いったい何の施設でしょう。このところお世話になっている、マイクロソフトのコックピット先生にきいてみました。
小生:伊予上灘駅のすぐとなりに、屋根がオレンジ色の工場があるのですが、いったいどこのメーカーの、何を作っている工場なのでしょう。上りホームに沿って建っている工場です。
コックピット:伊予上灘駅の上りホームに沿って建っている、屋根がオレンジ色の工場は、伊予鉄グループの施設です。この工場では、伊予鉄道の車両の整備やメンテナンスが行われています。
というわけで、AIはときに平気で嘘を言うので注意が必要ですよね。あらためてヤフーマップで検索すると「株式会社野口隆商店双海工場」と書いてあります。野口隆商店について調べると、「織物製成人女子・少女服製造業を営む大阪府の企業」とあるのですが、本当にこの建物が同社の工場かどうかは、確証がありません。ともかくここからは便宜上「オレンジ屋根の工場」と呼ばせていただきます。
こちらはその2でご紹介した全体構想です。赤線がいわゆるサブロクサイズ(1820×910㎜)で、これだと駅全体が再現できますが、そんな大きなものはとても部屋に置けないので、黄色線の部分を作っています。
そうすると、オレンジ屋根の工場は、端のほうしか入りません。
こういう場合、建物をスパッと切った形にして、断面をグレーに塗っちゃう、という解決方法があるのですが、想像力の貧弱な小生、現実にはありえないグレーの断面が見えるのが好きではありません。そこでパイロットモデルは、建物を駅寄りに少し移動させることで事務所の入り口まで再現しようと思っていました。こちらがパイロットモデルを並べたときの様子です。
ただし、これをやると、周囲の地形や建物との関係にいろんな矛盾が出てきます。実は前作のプロジェクトSHIMONADAのときも、本来はセクションの範囲外にある「さなえ美容院」を駅寄りに20メートル移動させたばかりに、さんざん苦労したのでした。
というわけで、今回は実物通りに作る、という基本方針にこだわることにしました。ただし、空間認識能力に欠ける小生、建物の断面がどんな形になるのか見当がつきません。そこで、パイロットモデルをぶった切ってみました。
おおっ、断面はこんな形になるのですね。
イメージ的には、この写真で見えている部分を作ることになります。
上りホームからみると、この部分です。
建設予定地です。
パワーポイントでつくったベースです。
スプレーのりで0.5㎜の厚紙に貼りました。建物は3つのブロックに分かれるので、便宜上、Aブロック、Bブロック、Cブロックとしておきましょう。
カットして貼り付けようとしたら、地形とフィットしません。矢印の部分に細い三角形を入れて、角度を調整しました。
サイズが変わってしまったので、ノギスで再計測しました。実にアナログな手法でお恥ずかしいです。
パワーポイントで設計図を作って、ELECOMのクラフト用マット紙に印刷しました。ちなみに、三平方の定理を使えば設計はデスクトップでできるはずなのですが、実際はとても苦戦しました。白状すると小生、昔から数学が大の苦手で、今でもサインとかコサインとか言われると冷や汗が出ます。もしこのブログを読んで下さっている中学生・高校生がいたら、よい模型を作るためにも、しっかり数学を勉強してくださいね。
切り出しました。それぞれが不思議な形をしています。
こんな感じになります。
内部を補強したAブロックです。
Bブロックです。
Cブロックです。
こういうふうに、つながります。
Aブロックの屋根を作っています。
スレート波板パターンを貼り付けました。
本体に接着しました。
Cブロックの屋根を作っています。
本体に接着しました。
Bブロックの屋根です。この屋根には雨どいがありません。
組み上がりました。
いやはや、たいへんでした。
断面はグレーなのですが、プリンターの調子が悪くて、へんなグラデーションがついてしまいました。エプソンのEP-709Aという8年前のモデルなのですが、そろそろ買い替え時かなあ…。
ともあれ、以上ですべてのストラクチャーのアップグレード作業が終了しました。