ストラクチャーのアップグレードもいよいよ最終コーナーに差し掛かってきました。今回から鉄道模型ストラクチャーの主役ともいえる、駅舎を作ります。

 

この駅舎、屋根と車寄せが改装されていますが、基本的には昭和7年に建てられた駅舎が残っています。昭和10年に建てられたお隣の下灘駅は小停車場標準1号型ですが、こちらはひとまわり大きい2号型だと思います。

 

赤線が模型の設計図です。ご覧のとおり、ネットでお借りした2号型の平面図と、ほぼぴったり合致します。

 

この駅舎の国鉄時代の姿は、こちらのサイトでご覧いただけます。昭和61年の撮影だそうです。上灘駅に限らず、貴重な写真が満載のサイトで、ウエブ主催者様の熱意と探究心には、脱帽するしかありません。

 

こちらの写真はウィキペディアからお借りした、2006年10月10日にIppukucho様が撮影したものです(規約を読むと、二次使用してもよい写真だと思うのですが、間違っていたらすみません)。ご覧のとおり、JR四国カラーに塗られています。

 

こちらは2010年6月に、小生が下灘に行く途中で撮影したものです。あいにく駅舎正面の写真は撮影していないのですが、駅舎はJR四国カラーだったはずです。

 

こちらは2014年1月のグーグルストリートビューの画像です。ご覧のとおり、駅舎はまだJR四国カラーです。

 

もともと今回のセクションは時代設定を2004年5月としていたので、こちらの設計図をつくっていました。ただし、その後設定を現代に変更したので、結局組み立てていません。

 

こちらは2014年9月に小生が撮影したものです。駅舎の外装がすっかり変わって、壁の下部が真新しい板張りになっています。時期は確定できませんが、この年の7月に「伊予灘ものがたり」が運行を開始したので、それに合わせて改装されたのだと思います。

 

ホーム側です。立派な駅名標と伊予灘ものがたりのゴミ箱が設置されています。

 

ただし、この時点ではまだ男女別のトイレはありません。

 

トイレは駅舎の右側にありました。ウィキペディアによると、男女別のトイレができたのは、2015年3月末なんだそうです。伊予灘ものがたりが停車しますから、さすがに男女兼用ではヤバイ、ということになったのかもしれません。

 

2014年の待合室です。必要最小限の掲示しか、ありません。

 

それでは現在の姿を見てみましょう。こちらは2023年9月の撮影です。板壁の下部が、ちょっとくたびれた感じになりました。

 

立派なトイレがあります。

 

どういう大人の事情かわかりませんが、お隣の下灘駅と同様、トイレの所有者は伊予市です。「われわれは頑張って観光列車を走らせるのだから、せめてトイレは自治体で何とかしていただきたい。観光客が来れば、地元が潤うでなないか」とJR四国が伊予市と交渉したのでしょうか。

 

待合室には色紙やら写真やらアートやらが、コテコテに掲示されています。ある意味、お隣の超人気駅である下灘駅よりも「熱い」かも。

 

 

 

 

 

こちらは2023年12月の撮影です。地元の皆さんが、二代目「伊予灘ものがたり」をお見送りします。わんちゃんも、ねこちゃんも、います。実によいものだなあ、と思います。

 

こちらも熱くなって書いていたら、ずいぶん長くなってしまいました。駅舎の製作は次回からといたしましょう。