線路まわりの工作を一旦終えて、喫茶ポパイとその周辺の民家の地形を設計します。

 

全体図でみると赤丸のあたりです。

 

で、実はずっと悩んでいることがあって、この周辺の地面の高低がよくわからないのです。こちらは旧国道から眺めた駅前広場ですが、山側、つまり駅舎のほうが明らかに高いです。

 

逆に駅舎側からみると、海側に向かってなだらかに下っています。

 

この写真でみても、明らかに下ってますよね。

 

ポパイの2階からみた駅前広場ですが、やっぱり駅舎から旧国道に向けて勾配があります。

 

グーグルアースでは、ポインターを当てた場所の海抜がわかるのですが、これによると、旧国道付近は19メートル、駅舎付近は22メートルなので、その差3メートル、Nゲージで2㎝の高低差があることになります。

 

一方で、この写真をご覧になっていただきたいのですが、3つの建物の両端で、3メートルの高低差があるようにはとても見えません。3メートルというと、建物のフロア1階分ですから。

 

こちらの写真も3つの建物の地面はほぼフラットにみえます。

 

さらに、駅舎の左側も、勾配があるような、ないような…。現地に行く度に、このあたりの地形の具合を把握しようとするのですが、測量をするわけではないので、結局よくわからないまま帰ってきてしまいます。

 

かくして、駅前とその周辺の地形をどうするかで、作業が止まってしまいました。端材を並べて思案に暮れています。

 

端材の上に衛星写真を置いて、さらに思案に暮れています。

 

そうしているうちに、初期の工作で困った部分がでてきました。ご覧のとおり、旧国道の勾配のない部分は、コピー用紙に印刷した道路をそのまま貼り付けています。

 

ところが、これだと矢印のところはフラットなので、スタイロフォームの部分に土をまこうがコンクリート用の厚紙を置こうが、高低差が出てしまいます。

 

ごまかすのは難しそうなので、道路を改修することにしました。印刷したものを切り出します。

 

ダイソーの0.5㎜厚紙に貼り付けます。いつもは木工ボンドを使うのですが、木を製作したときに買ったスリーエムのスプレーのりを使ってみました。そうすると何ということでしょう、木工ボンドより圧倒的にきれい、かつ簡単に、紙が貼れてしまいます。「エコノミーモデリング」なんて言わないで、もっと早く使うべきでした。

 

切り出しました。

 

道路の接続部をツライチにするために、道路バターンの一部を撤去して、0.5㎜切り下げます。

 

カッターややすりを使っての、究極のアナログ作業です。

 

木工ボンドで貼りました。かくして、道路とスタイロフォームの間に0.5㎜の高低差ができました。これだけで休日を1日使っちゃうのですから、なかなか進まないわけですよねえ…。

 

追伸1

コメント欄で五十路モデラーさんにアドバイスいただいたのですが、国土地理院のサイトだと、何と標高が10㎝単位でわかります。これによると、旧国土と駅舎横の高低差は40~50㎝で、写真でみる感覚と一致します。五十路モデラーさん、ありがとうございます。

 

追伸2

コメント欄でDelphinusさんに教えていただいたのですが、国土地理院のサイトの分析ツールを使うと、断面図までできちゃうのですね。いやはや、すごい時代になったものです。Delphinusさん、ありがとうございました。それにしてもこのところのIT技術の進化には驚くことばかりで、そのうち任意のエリアを選ぶと、フルカラーの3Dプリンターでその場所のセクションが出力できるようになっちゃうかもしれません。しかも遠い未来のことじゃなくて、数年でそうなっちゃうかも…。