一挙6台が揃いました。左側3台がRL321、右から4台目と5台目がK-RJ、一番右がP-RJです。
運転手さん6人がすでに座っていますが、まだ仕上げの作業が必要です。
これまでやったことのないディカールの自作にチャレンジします。ネットで様々な方法が紹介されているので、いろいろ予習させていただいた上で、Amazonでこちらのインクジェット用ディカール用紙を買いました。透明のものです。
白地のものも買いました。なぜかこちらは19%オフでした。
図版を作ります。一部は以前RL321用に作ったものが使えますが、RJ用に新たなものも必要です。一番目立つのが、側面に書いてある大きなIYOTETSUのロゴで、2015年の変更以前のものです。
伊予鉄グループのホームページからお借りしようとしたのですが見つからないので、写真からつくりました。どう考えてもフォト系ソフトでやる作業ではないのですが、最後は地味に、1ドットずつ書いたり消したりして、整えました。
パワーポイントの設定を縦のハガキサイズにして、図版を2倍サイズでつくりました。こちらは透明ベース用のものです。(2倍図なので、本来は50%縮小で印刷するのですが、何故かPCを入れ替えてから設定がおかしくなっていて、56%で印刷します)。
透明ディカール用紙をハガキサイズに切ります。こうするとA4サイズのままより使い勝手がよくて、無駄も出にくいのです。
透明ディカールを印刷しました。当然ながら残った部分も後で使います。
こちらは白ベース用のものです。IYOTETSUのロゴはテスト用に、白ベースのものにアイボリーを塗ったものも用意しました。広告看板はディカールでなく、紙に印刷したものを貼ったほうがいいかもしれませんが、とりあえず印刷しておきます。
白地ディカールもハガキサイズにカットします。
印刷しました。説明書にあるように、このあと顔料インクなら12時間、染料インクなら24時間の乾燥が必要です。拙宅のインクジェットは染料インクなので、24時間乾燥させました。紙と違ってインクが沁み込まないため時間がかかるのだと思います。
できました。ちなみに一番上の文字がかすれているのは、半日乾燥させたときに試しに指でこすったからです。24時間乾燥させると大丈夫になりました。
ここからが未知の世界なのですが、ご存じのとおりインクジェット印刷は水がつくと消えてしまうため、表面をコーティングする必要があります。説明書では「缶スプレーでは吹き付け量が多く、印刷面が溶けやすい」ことから、エアブラシの使用を推奨していますが、拙宅はエアブラシの準備がたいへんので、お手軽なスプレー缶を使いました。「缶スプレーで塗装する場合は、なるべく一度に吹きつける量を少なくして、5~6回程度に分けて吹き付けてください」とあります。まずは小さく切ったもので試してみましょう。
シュッ、シュッと2回程度、吹きました。いつもの吹き方ですが、約1秒かけて左から右に素早く動かすのを2回繰り返す感じです。幸い、インクが溶ける気配はありません。
4回目を吹き終わった後です。大丈夫みたいです。
切り取ります。
水にどっぷりと浸けるのかと思ったら、説明書には「水を含ませた布やディッシュなどの上に載せて、台紙の裏側の水がしみ込むまで待ちます」とあります。たしかにこの方法だと、万一コーティングが不十分でもインク面が侵されにくいですね。こうしておくと、15~30秒程度で紙からはがせるようになります。
そおっと転写しました。
30年くらい前に米国で買った「ソルバセット」を周囲からしみ込ませました。クレオスのマークソフターと同じようなものだと思います。
うまく貼り付きました。今のところ、普通のプラモデルのディカールとかわらない感じです。問題なさそうなので、本番に移りましょう。
透明のものと白地のもの両方に、1回目のつや消しスプレーを吹きました。
5回目吹きました。うまくいったように見えます。
なお、レーザープリンター用のディカール用紙を使うと、このコーティング作業が不要ですが、コンビニに持ち込んで複合機をつまらせたらえらいことになりそうなので、お薦めしません。ハガキサイズのものをセブンイレブンに持ち込む作例がネットでいくつか紹介されていますが、皆さん「自己責任で」と書いてらっしゃいます。