古典的なレイアウト製作技法では、地面は段ボールや新聞紙で作った地形をプラスターで覆って、土色に着色して、緑色のパウダーを撒く、というのが定石でした。近年は地形にスタイロフォームを使う技法も紹介されるようになりましが、小生の場合さらにシンプルな方法で(もっとわかりやすくいえばアホみたいに簡単な方法で)、リアルなシーナリーを再現しようと企んでいます。まだまだ研究途上ですが、現時点で試している技法をご紹介しましょう。

 

パターンにあわせて、地形の部品を切り出します。高さが25㎜の場所なので、10㎜厚のダイソーカラーボード2枚と、5㎜厚のスチレンボード1枚を用意します。カッターでサクサクと切り出せます。

 

木工ボンドで貼り合わせて、建設予定用地に置いてみました。

 

13回(2019年3月9日)でご紹介した、「下灘ピンクの家」を置くと、こんな感じになります。

 

地表の紙を木工ボンドで貼ります。

 

周囲をカッターで削るのですが、お恥ずかしいことに設計ミスで足りない部分がでてきたので、10㎜厚のカラーボードを継ぎ足しました。

 

地形ができました。アーティスティックな才能は不要です。誰でもできます。

 

印刷したコピー用紙を、たっぷりの木工ボンドで貼り付けます。高級紙ではなく、一番安いコピー用紙を使うのがコツです。試してみるとおわかりになると思うのですが、紙が木工ボンドでしなしなになって、地形にフィットしてくれます。うまくいかないところは、紙に切り目をいれて下さい。

 

もう1枚貼り足しました。

 

接着剤が乾く時間を除くと所要時間15分ほどで完成です。木工ボンドしか使わないので、プラスターやらペイントやらを床にこぼして嫁に大目玉を食うこともありません。

 

さて、ここからが未開発の領域で、この上にフォーリッジやらターフやらをふりかけて、実物らしくしなければなりません。そうすると、地面の写真は、植物の入ってない、土や岩だけの写真を使ったほうがいいかもしれません。一方、この作例の写真だったら、地表と崖の境界部分にフォーリッジクラスターを小さくちぎったものを、木工ボンドでちょんちょんとつけてやれば、それで完成しちゃいます。小学校低学年のお子さんが、お父さんと週末に楽しむ工作にはこちらの写真のほうがいいかも。

 

いずれにしても、植物をどう植えるかは、今後の研究課題とさせてください。