本当か嘘か知りませんが、鉄道模型のブログでゲージ論をすると、怖いお兄さん達がやってきて炎上する、という話をきいたことがあります。でも、Nゲージャーなら、1067㎜÷1507.11㎜という計算は、誰もが1度はやったことがありますよね。エコノミーモデラーとはいえ、一応はスケールモデラーを目指す小生、当然スケールにはシビアで、下灘の線路も、マイクロエンジアリング社のコード40レール(実物換算の50キロレールですよね)をバルサを切り出した枕木にハンドスパイクして、7.1㎜幅で作ります。

 

というのは真っ赤な嘘で、そんなことをしては市販の車両が走れませんし、何より小学生に作れません(すでに賢明な読者ならお気付きの通り「小学生でも作れるセクション」という基本ポリシーは、工作力と根性のない小生にとって、実に便利な言い訳になっています)。

 

それでは線路に何を使うかというと、ずばり、選択肢は2つ、PecoNファイン(コード55、市価約1,300円)か、カトーのフレキシブルレール(コード80? 市価約300円)です。スケール重視なら当然Pecoですが、ここも「小学生が1か月のおこづかいで作れる」という基本ポリシーがありますから、小生はぶれません。迷わずお値段4分の1のカトーを選びます。コード80レールの横にNゲージの人形をもってくると、レール断面が人の頭ほどもあって、そのスケールアウトぶりにがっかりしちゃうのですが、そもそも線路幅9ミリからしてスケールアウトなのですから、ここは難しいことを言わないことにします。

 

で、コロナ前の会社帰りに大井町のイモンでフレキシレール1本、264円のお買い物をしてきたのですが(店員さん、しょぼい客でスミマセン)、帰宅してびっくりです。なんと、このカトーのフレキシブルレール、長さが808㎜しかないのですね。勝手に900㎜だと思っていたこちらが悪いのですが、これではセクションの端まで届きません。泣く泣く(あ、大人が泣くほどのお値段ではありませんが)もう1本のレールと、ジョイナー(55円)を追加購入しました。

 

さて、下灘駅の線路は、ホーム上屋のあたりから、緩やかなカーブを描いています。こちらです。

 

このカーブは、すでに基本設計が済んでいるのですが、問題はどうやって道床を切り出すかです。さんざん悩んだあげく、急がば回れ、テンプレートを作ることにしました。CADやらイラストレーターが使えればわけない作業だと思うのですが、小生はそういうのを持っていないので、線路の間が20㎜になるよう、パワーポイントで基本図を加工しました。不細工なテンプレートですが、これがあれば次作が楽に作れそうです。

 

 

道床の材質や高さをどうするかも、えらく悩んだのですが、結局、ダイソーの2㎜厚カラーボードを切り出すことにしました。実物の高さがどれだけか、測量してきていないのでわからないのですが、そもそもレールのサイズが実物と違うし、このセクション自体が試作品なのだから気楽にやろう、ということにしました。こちらはテンプレートをごく少量の木工ボンドでカラーボードに仮止めして、切り出しているところです。レールの外側部分を切るのですが、老眼でよくみえなくて困りました。 

 

角を45度に切ります。カーブの部分はガイドの定規が使えないので、フリーハンドでやりました。

 

 

左側部分を木工ボンドで貼り付けました。

 

 

真ん中部分です。

 

 

右端部分を貼って完成です。3枚に分けて紹介するほどの作業ではないですねえ。

 

 

線路の固着にはちょっと高級な「木工ボンド多用途」を使います。フレキシブルレールの枕木が何の材質かわかりませんが、ラベルに「塩ビ・金属にも」と書いてあるので、普通の木工ボンドよりは頑丈そうです。ただし、将来バラストを木工ボンド水溶液で固着しようとしたら、溶解しちゃうかもしれません。くれぐれも今の段階では真似をしないようにしてください。まあ、真似する人は、いないでしょうけど。

 

 

フレキシブルレールの枕木には等間隔で穴が開いているので、接着剤が乾くまで、念のために押しピン(カラーピンというのですかね)を打っておきます。

 

とほほ、10㎝、足りません。

 

 

もう1本のフレキシブルレールから10㎝分を切り出して、継ぎ足します。レールは、100均で買ってきたニッパーでぶち切りましたが、高級マニアの貴兄は、レールニッパーとか糸鋸をお使いください。それにしても、この作業は小学生低学年にはちょっと難しいかもしれません。高いけどPecoNファイン(長さ914㎜)を使うと継ぎ足しが不要なので、作業はずっと楽だと思います。

 

 

反対側にはみ出たレールをニッパーでぶち切って、やすりをかけておきます。

 

 

できました。レールとホームの高さの関係を確認しています。現地で撮影した実物写真とまあまあ同じなので、これでよしとしましょう。ホームは仮に置いただけですが、おおっ、一応、下灘っぽいです。コロナで松山に帰省できませんが、行きたいなあ。