青い家を組み立てます。設計図は前回示した通りですが、部材はコピー用紙と「キャノン写真用紙・プレミアムマット」に印刷する分に分かれます。こちらは写真用紙に印刷するものを、前作の自転車置き場とあわせて1枚にまとめたものです。少しでも用紙代を節約しようというセコい了見からです。
カッターで切り出します。
窓を抜きました。台所部分は出窓になるので抜きません。
切り口をクレヨンでレタッチします。クレヨンの先を鋭角に切ると、窓の角部分に届きやすくなります。切り取った小片もピンセットに挟んでで使います。
内貼りを用意します。左右は現物合わせで、0.5㎜ほどカットします。
内貼りを貼り付けました。
組み立てます。
現物合わせで切った5㎜のカラーボードで内部を補強します。
補強ができましたが、右側面の折れ目が、白く目立つのがわかります。
クレヨンでレタッチすると、目立たなくなります。失敗のない、スーパー技法です。
屋根を用意します。テンプレートを少量の木工ボンドで仮止めします。
屋根用の部材を用意しました。いつもの二重構造です。
コピー用紙に印刷したセメント瓦と軒下のパターンを貼り付けました。
屋根を貼り付けました。
屋根のてっぺん部分をくたびれたサンドペーパーに押し付けて平たく削ります。
棟瓦の1段目は、2㎜幅の工作用紙(0.4㎜厚)です。
棟瓦パターンを貼り付けます。
棟瓦の2段目は、1㎜幅の工作用紙です。
棟瓦パターンを貼った上で、鬼瓦も取り付けました。
台所の出窓を貼り付けます。芯には2㎜厚のカラーボードを使っています。
2階出窓の手摺りは、夕やけ団地と同じく、タミヤの0.3㎜透明プラ板に、Pカッターで筋を入れることにしました。拡大鏡を使います。
プロトタイプの手摺りは青色です。筋彫したものに、青のプラカラーを塗ってティッシュで拭き取れば、筋彫した部分に青が残るはずですが、プラカラーを買いに行くのがおっくうです。そこで、青色のクレヨンで同じことが出来ないか、試してみました。筋彫りした部分にたっぷりのクレヨンを刷り込みます。
ティッシュでごしごし拭き取ります。老眼のせいか腕のせいか、線の不揃いが目立ちますが、何とか使えるものができました。
正面出窓の裏側に貼り付けます。木工ボンドを使ってしまいましたが、もちろんゴム系接着剤や前回紹介した多用途の木工ボンドのほうがベターです。
出窓部分をどうするかでかなり悩んだのですが、結局、1㎜の厚紙でスペーサーを3個作って、木工ボンドでイモ付けしました。
庇(ひさし)を準備中。1㎜の厚紙に壁パターンを貼り付けます。
できました。角が甘くなるのは、仕方ないですねえ。
こちらは同じ方法で戸袋を作成中。厚紙を貼ってから、周囲に紙の厚さ分を残して、割といい加減に切り出します。
こちらは庇の屋根パーツです。あらかじめPC上でウエザリングしてあります。真ん中で折り返して、ピットのりで貼り合わせます。
出来ました。玄関の引き戸はアルミサッシのカタログを大幅改造して、後ろに別の写真をつけたものですが、なかなかリアルだと思いませんか? DAC(ダック、Digital Aided Craft)だと、こういうのが簡単にできます。
恒例の記念撮影です。この建物が壊されたのはおそらく2006年くらいなので、10数年ぶりの再現となりました。建物の左右側面は完全な想像ですが、将来資料がみつかったら、作り直すことにいたしましょう。これもDACなら、さほど苦になりません。