前作「オレンジの家」の左隣りの日通取扱店をつくります。下灘駅を出てすぐ右手にある建物で「日本通運取扱店 愛媛トラック運送株式会社 下灘営業所」と書かれたシブい看板が掲げてあるのですが、今も営業しているのかどうかは、わかりません。いずれにしても、鉄道貨物輸送全盛の時代には、一般貨物のみならず、近隣でとれたミカンの出荷に大活躍したのでしょうね。
 
イメージ 1

 

今回は、エレコム社のスーパーファイン紙の厚手(0.225㎜)に「きれい」モードで印刷したものを使います。ただしこの用紙、困った問題があって、コピー用紙への印刷だとイメージ通りの色になるのですが、ファイン紙に印刷すると、色温度が下がって、かなり青っぽい色調になってしまうのです。

 

 
この写真の上がコピー用紙、下がスーパーファイン紙なのですが、下のものは青っぽくて、しかもなんだか暗くなっています。パワーポイントで調整はできますが、実際にプリントアウトするまでどう見えるかわからないし、1つのストラクチャーでコピー紙とスーパーファイン紙を併用することもあるので、実にやっかいです。たぶん印刷時に「色補正」をするのが正攻法なのでしょうが、いやはや、難儀なものです。
 
イメージ 2

 

色調が実物と異なるのですが、高価なファイン紙に印刷しちゃったので(といっても、20円くらいですが)、今回は試作品と割り切って、そのまま進めます。

 

イメージ 3

 

標準工法で屋根を作ります。この建物はセメント瓦ではなくて、日本瓦です。

 

イメージ 4

 

これまで破風板(屋根の妻側の飾り板)の製作法が決まらずに、先延ばしにしてきたのですが、スーパーファイン紙に印刷したものを切り出して貼ったら、すんなりできてしまいました。厚さが0.225㎜あるので、薄手のプラ板みたいな感覚で使えます。写真は片側だけ貼り付けた状態で、切り口の白が目立ちますが、クレヨンを塗れば目立たなくなります。取付前に塗っておくとさらによいです。

 

 
 
それにしても、このリアリティ、ちょっとしたものだと思いませんか? 模型の製作法としては邪道かもしれませんが、エッチングの窓枠パーツも塗料も使わず、小学生でも同じものがつくれる、という点では、まさにデジタル時代の恩恵といえましょう。
 
イメージ 5

 

クレヨンで、切り口をタッチアップします。標準工法に採用した技法で、クレヨンの先が細部に届かないのが難点ですが、塗料を使うより圧倒的に楽です。

 

 
イメージ 6

 

完成しました。下灘に持って行って撮影した訳ではなくて、後ろはパソコンのモニターです。右側の「オレンジの家」の出窓には、いつもすだれがかかっているのですが、はて、これはどう表現したものやら。

 

 
イメージ 7
 
同じくパソコンのモニターを背景に撮影しました。将来、雨どいやら煙突といった「パイピング」をほどこすと、さらに精密感が増しそうです。
イメージ 8