東京にたいへんな大雪が降る、といわれていた三連休ですが、幸い、都内の積雪はたいしたことがありませんでした。人々の命を守るべく頑張ってらっしゃる気象庁の皆さんのご努力には頭が下がりますが、羽田発着の飛行機をたくさん運休させちゃった航空会社からすると、うらめしい予報だったかもしれないですね。
 
さて、パイロットレイアウトの完成で気合いが抜けてしまって、次の一手になかなか取り掛かれなかったプロジェクトSHIMONADAですが、重い腰を上げて、ストラクチャーの詳細設計を始めました。今回は、補強方法の確立も重要テーマです。
 
こちらが初期段階で作ったNスケールのモックアップです。とりわけこの「下灘モダンな家」(詳しくはプロジェクトSHIMONADA その⑤をご覧下さい)は、形状が複雑なので基本設計だけで疲れ切ってしまい、細部の設計がまだでした。しかも、コピー用紙を組み立てただけで補強を入れてないので、ふにゃふにゃです。今回はこれらの課題に取り組みます。
 
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こちらがグーグルアースのストリートビュー画像です。当然ですが、個人のご家庭ですので、敷地内に入ったり、無理矢理のぞきこんだり、といった取材はできません。わからない部分はいさぎよく想像で作ります。(居住者の方へ:愛すべき下灘駅周辺の風景をなるべく忠実に再現する、という趣旨からこのブログを書かせていただいていますが、ご不快な点がありましたら、遠慮なくお申し出ください。すみやかに修正させていただきます)。

 

 
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こちらは国道378号線から撮影したものです。軒下の構造とか出窓とか、かなり意匠を凝らした設計です。施工した会社としても、これほどパーフェクトなオーシャンビューの建物を設計する機会はあまりないでしょうから、たいそう気合いが入ったのでしょうね。

 

 
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基本設計を終えて、ペーパーを切り出しました。まだ試作の段階なので、写真用紙への高精度印刷ではなく、コピー用紙への通常印刷を行なっています。今回は補強方法の確立が重要テーマなので、補強材もあわせて切り出しています。

 

 
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補強材として角材や厚紙を使うことも考えましたが、最終的にはダイソーで売っている5ミリの「カラーボード」(素面のスチレンボード)を木工ボンドで貼り付けることにしました。これだと900×450㎜のものが100円なので、1軒分10円以下とコスパ抜群です。おまけにカッターでサクサク切れるし、木工ボンドとの相性も抜群です。難点は切り口の直角が出しにくいことで、小生の腕では、どう頑張っても切り口が斜めになってしまって、コーナーで補強材どうしがきっちり合いません。切り口がまっすぐに切れるような冶具はないものでしょうか。

 

 
 
なお、出っ張った部分はペーパーだけによる中空ではなく、雨戸の戸袋には1㎜の厚紙を、出窓には2~5ミリのスチレンボードを挟み込みました。これによって強度的にはかなりがっちりしたものになります。
 
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輪ゴムでとめて、屋根を固着しています。接着剤はボンド木工用(速乾)のみ。なお、1階のひさしは、1㎜厚のボール紙に壁色を印刷したコピー用紙を貼り付けて、さらにトタンを模した焦げ茶色を印刷したコピー用紙を貼り付けています。本体への固着はゼリ―状瞬間接着剤なのですが、意外なことに、1㎜の厚紙は瞬間接着剤による「イモ付け」で、本体にしっかり固着できました。
 
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ペーパーなので、角がかちっと出ないのが難点なのですが、ともかくも塗料による着色なして、ここまでできました。
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海側からみたところ。あっ、チャームポイントである、エアコンの室外機を忘れていました。
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というわけで、ネットから画像をお借りして、ナショナルのエアコン室外機を作ります。自宅のエアコンは東芝製だったので「エアコン、ナショナル、室外機」で画像検索して、それらしい画像を頂戴しました。室外機の左右は「エアコン、室外機、側面」で画像検索するといろいろ出てきます。フォトショップで画角を調整した上で、最後に正面と左右の画像を組み合わせて、色調を揃えました。
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エアコンを取り付けました。コピー用紙に印刷したものを使っていますが、解像度はイマイチです。写真用紙を使うと、もうすこし細密に表現できるのでしょうか。エアーホース(?)は、古い豆電球の細いリード線を使っています。なお、エアコンの置台に使った細材は、1㎜の厚紙を細く切り出したのですが、厚紙は薄い層を重ねてあるので、細く切り出すとバラバラになってしまいます。切り出した細材の両脇を木工ボンドで固めてから、そーっと所定の長さに切ったのですが、ここはプラ材を使ったほうが、はるかに加工が簡単です。そうすると塗装が必要なので「塗料を使わない」という歪んだこだわりは、そろそろ限界かも。
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あと、取り付けるべき重要なディーティルとして、雨どいがあります。竪樋(たてどい)には、0.7㎜の真鍮線を使えばいいのですが、そうするとこれまた塗装が必要になります。「小学生が1か月のおこづかいで作れる」というコンセプトの下、「塗装なし」の工法確立を目指してきましたが、さすがにやせ我慢もここまで、かもしれないです。
 
まだまだ寒い日が続きます。インフルエンザも流行っています。皆様、くれぐれもご自愛下さい。