(その20の続きです)
 
夏休みで単身、四国に帰省してきました。実家には工具も素材もないので、箕面線白島駅を再生すべく,プラ棒やらペイントやら、カッティングマットやらピンバイスやらアートナイフやらを持ち帰りました。到着して、レイアウトセクションをみた瞬間に感じたのが「げげげ、Nゲージってこんなに小さかったっけ」という驚きです。帰省前に想定していた工法ではとても直せないなあ、と戦意喪失したのですが、気を取り直して、修復に取りかかりました。
 
貨物上屋
横浜の自宅でつくったものを、そおっと梱包して持ち帰りました。ゼリー状瞬間接着剤でがっちりと固着します。どこに設置したか、おわかりいただけるでしょうか。
 
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ところで、後で写真をみると、あらら、倉庫の土台と地面にかなりの隙間が空いちゃってます。ベースにしていた厚手のボール紙が経年変化で反っていたのだと思うのですが、老眼でみえませんでした。ということは、自分で鑑賞する分には全く問題ない、ということになりますが、写真に撮ると実にカッコ悪いです。

 

 
あと、設置してみて改めて認識したのですが、他の建物はそれなりにうっすらと汚してあって、この上屋のほうが新しくみえます。ウエザリングする根性がなかったので、当然といえば当然なのですが、まあ、火災で焼失していたものを再建したという想定ですから、多少新しくみえてもいいだろう、ということで気持ちの整理をつけました。これでめでたく駅の設備が整って、貨物扱いが再開できます。
 
駅名標
35年前に作った駅名標は、画用紙に書いたものを写真撮影してから密着焼きにして、0.3ミリのプラバンで裏打ちしたものです。今日のデジタル少年達には真似のできない、アナログの極みですねえ。支柱は2ミリ角のプラ棒を引き伸ばしたものを使っていました。これが根本からポッキリと折れているので、プラ角棒で作り直します。ネットで実物写真をいろいろみた結果、支柱の太さは15センチ角あってもおかしくないので、タミヤの1ミリ角棒を使おうとしたのですが、どうにもオーバースケールにみえます。結果、エバーグリーンの0.5ミリ角のものを使いました。
 
 
工作はなーんにも難しい点はありません。以前のものから、古い支柱を取り去って、新しい支柱をつけるだけです。プラ用セメントで組んでから、最後につまようじで瞬間接着剤をチョンチョンとつけて補強します。それにしても、100均で売っている、4個100円のやつは便利ですねえ。余った分が固まってしまっても、笑顔でいられます。貧乏な学生時代に欲しかった。
 
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前回撮影した写真では判読不明だった名所案内が読めました。「為那都比古神社」と「箕面国定公園」と、あと「菅野三平生家」とあります。なんじゃこりゃ? 適当に書いた架空の人物かと思って、ググってみたら、箕面に生まれた実在の人物なのですねえ。35年前の小生、芸が細かいです。

 

 
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組み終わりました。それにしても、Nゲージは小さいなあ。

 

 
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塗装はタミヤカラーのフラットホワイトとフラットブラックを筆塗りしました。黒インクをアルコールに溶かしたもので、軽くウォッシングしたいところですが、新たに建て直したわけですから、多少きれいでもいいでしょう。

 

 
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ホームに穴をあけて、差し込みました。

 

 
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しかしまあ、たったこれだけの工作のことを、ブログ1回分としてこれだけ冗長に書けるのですから、我ながら自分の才覚と厚顔に呆れます。
 
(その22に続きます)