(その⑰の続きです)
誰デモデキル貨物上屋ノツクリカタ その3
翌日の日曜日、朝から2軒目をつくりました。2軒目は3時間でできたので、1日目の多くは、悩んだり考えたりしていた時間、ということになります。3軒目だったら、もっと早くつくれるかも。
日曜の午後から塗装工程に移りました。冒頭に書いたように、オリジナルを再現するのが大前提なので、2軒のうち1軒は、いまいち実感に欠けるのを承知の上で、35年前と同じ、ミスターカラーのマホガニーを使います。この色は半光沢なので、フラットベースも用意しました。昔だったら当然のように筆塗りするのですが、分厚く塗ってしまうと木目がつぶれてしまうので、どうにも筆塗りの自信がありません。わざわざエアブラシで吹き付けることにしました。
実は長く愛用したバジャーの150が壊れてしまってシングルアクションにしかならないので、今回はホビーオフにて新古品が格安だった、バジャー350Ⅱを使いました。タミヤが扱っていたものです。塗料噴出量の調整が難しく、最初は戸惑いましたが、大きなボトルがついているので、ブラスロコの塗装にはこれで十分かも。ただし、高級感あふれる150に比べると、おもちゃみたいで、テンションはかなり下がります。
マホガニーを吹き終わったところ。35年前に作ったオリジナルと比べています。
今回の工作で腕の衰えに愕然としたのが筆塗り塗装です。屋根を筆塗りしようと、タミヤカラーを数色混ぜて塗ったのですが、エナメル系にもかかわらず、ムラだらけになってしまいました。溶剤を多く入れすぎたかなあ。あわてて拭き取ったのですが、再チャレンジする気力が湧かず、手持ちのタミヤアクリルカラーを吹き付けてしまいました。以前ウエザリング用につくった、ジャーマングレーとフラットブラックを混ぜた色です。この塗料、12年前のものなのに、まだ全然平気で使えました。エアブラシが水洗いできるのも嬉しいです。一方で、たくさん在庫していた古いタミヤカラーは全て固まっていました。まだ新品に近いものもあったので、まことにもったいないです。ともあれ、ここまでで日曜の作業はおしまい。
(いつになるかわかりませんが、その⑲に続きます)