スージー鈴木「桑田佳祐論」感想 | 狸穴の雑多ブログ

狸穴の雑多ブログ

面白いもの・好きなものを紹介したり、楽しそうなことに挑戦したり、オールジャンルの雑多ブログです!

今回は、音楽評論家・スージー鈴木氏の「桑田佳祐論」の感想です。

下矢印下矢印下矢印

 

 

 

1978年に「勝手にシンドバッド」を発表して以降、現在に至るまでヒット曲を量産し続づけているバンド・サザンオールスターズ。

「いとしのエリー」のようなバラードから「マンピーのG★SPOT」のようなおもしろソング、果ては「平和の琉歌」「ピースとハイライト」といった政治色・メッセージ性の強い曲まで、そのジャンルは幅広いです。

 

この本では、サザンの曲の中から26曲をチョイスしてその歌詞を分析することで、サザンのヒットの理由や桑田氏の思想・スタンス等が考察されています。

 

_______________

________

 

中でも個人的に印象的だったのは、「チャコの海岸物語」のヒットに関する考察でした。

 

この「チャコの海岸物語」は、それまでコアなファン層が中心だったサザンが、幅広い層に認知されるきっかけになった曲とのこと。

歌詞の中では、「サンゴ礁」「砂浜」「エボシ岩」等、それまでサザンが貫いてきた"海""夏""湘南"のイメージが盛り込まれています。

ただそれだけではなく、歌詞に出てくる「ミーコ」が60年代に活躍した弘田三枝子を想起させる、「ピーナッツ」が60年代アイドルのピーナッツを意識している等、60年代のノスタルジックなイメージも組み込まれています。

その他、歌詞とは少し違いますが、紅白歌合戦でこの曲を歌った際に大御所演歌歌手をバカにすたパフォーマンスをする等、笑いの要素も含まれています!

下矢印下矢印下矢印

 

それまでの"海""夏""湘南"のイメージに「60年代のノスタルジックな要素」「お笑い・ギャグの要素」等、様々なものを盛り込んだことで、

従来のコアなファン層だけでなく少し年齢の高い層やライトな層等、幅広い人々に親しまれる曲となったのです。

 

_________________

________

 

比較するのはおこがましいですが、自分もGATHERERを創る上で、幅広い層の人に楽しんでもらいたいなと考えています。

なので、世界観が特定のイメージに偏らないように「格闘家」「侍」「魔法使い」「超能力者」「サイボーグ」等々、色々登場させるように心がけています。

でも自分の場合結局そういうキャラ設定(?)が表面上の浅いものになってしまって、最後はいつも"マッチョ同士の殴り合い"になってしまってますねorz

 

"様々な要素をぶっこんでごった煮にする"って、とてつもない技術が必要な難しいことなんだよな~というのは、常に感じていますね。。。