どうも!
先日ツイッターの方で、「史実上の女傑同士の戦いが好き」というお話をしました。
基本的には映画や漫画等、フィクションの中のキャットファイトでしか興奮できないのですが(現実の知り合いや身の周りの喧嘩じゃ無理...)、
例外的に、歴史上の女性同士の対決にはムズっときますね。
というわけで今回は、好きな歴史上のキャットファイトを1つご紹介したいと思います!
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田油津媛VS神功皇后
田油津媛は、古代日本の九州に存在した異民族・土蜘蛛の首長でした。
神功皇后(14代・仲哀天皇の皇后)率いるヤマト朝廷軍が、対立する異民族を討伐するため、九州征伐に動きます。
九州の一大勢力だった土蜘蛛の田油津媛は神功皇后と戦いますが、力及ばずに討たれ、土蜘蛛は滅亡してしまいました。
公式の記録だと「神功皇后が田油津媛を倒した」という記録しか残ってないみたいなのですが、
伝説(伝承?)としてストーリーが残っているようです。
この伝承の中で田油津媛は、神功皇后に「明日の夜明けに鶏が鳴くまで休戦しよう」と騙し、その隙に要塞を築こうとしました。
ですがそんな作戦も神功皇后にあっさり見破られてしまいます。
神功皇后が夜明け前に鶏を一斉に鳴かせたことにより、土蜘蛛軍は「もう夜が明けたのか!?」とパニック状態に。
その隙に攻めかけられてしまい、田油津媛はやられてしまいました
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なんと言っても、「休戦するふりをして要塞を築く」というズルをしたにも関わらず、あっさり見破られてやられるという田油津媛の情けない姿に興奮しますね!
ヤマト朝廷は日本統一に大きく近づく一方、土蜘蛛は滅亡してしまいます。
今では「土蜘蛛」って妖怪として出てきますよね。
「田油津媛(たぶらつひめ)」っていう名称も、「たぶらかす(誑かす)」から来てるらしくて、悪政王として貶めるためにヤマト朝廷側(勝者側)がつけた呼称のようです。
あと、九州には今も「蜘蛛塚」という田油津媛の古墳が残っていますが、掘っ建て小屋のような小さいものです
勝者・神功皇后の豪華な古墳と比べると、その差は歴然ですね
ヤマト朝廷は日本統一を果たし、神功皇后の子孫は今も天皇家として繁栄しています。
神功皇后自身もお札になったりして、その後も英雄扱い。
一方の田油津媛は妖怪・暴君扱い・古墳も小さいという、女の戦いの勝者と敗者で現在でも扱いの差が歴然というのに興奮します!
田油津媛、絶対成仏できてないですね・・・
ナ〇トの「逆だったかも知れねぇ・・・」じゃないですけど、
もしも田油津媛が勝利していたら、逆の扱いもあったのかもしれないと思うとムズっときますね!
その世界線もちょっと見てみたいです!