ひき逃げの検挙率
先月、運転免許証の更新があって、警察署に行ってきた。
ご存知のように免許更新の際に、更新者は交通安全教育のビデオを見ることになっている。
私が見たビデオに、交通刑務所の受刑者にボランティアで交通安全教育を行っている、警察OBのインタビューが収録されていた。
その警察OB曰く、「交通刑務所に送られてくる受刑者のほとんどは、飲酒運転で事故をしたか、ひき逃げで送られてくる。事故を起こして逃げても必ず捕まるんだ!絶対に逃げようなんて思ってはいけない。」と力説していた。
交通安全の教育ビデオだから、さすがに「我々警察も捕まえられないことがある」なんて言えるはずもないが、私の母親は3年前に自転車を運転中にひき逃げにあい、いまだに犯人は捕まっていない。
では実際にどれぐらいの割合で捕まるのか調べてみた。
平成19年度のひき逃げ事件の検挙率
死亡事故 91.0%
重症事故 51.2%
全検挙率 33.1% (平成20年度 犯罪白書 )
気をつけて見てもらえれば、そこら辺に「この場所で交通事故がありました。目撃された方は○○警察までご連絡ください」と書かれた立て看板を目にするはずだ。
捜査員の人手不足なのかも知れないが、検挙率が低いことが気になる。人を轢いても「逃げたほうが得」なんて不届きな輩が増えないか心配だ。
ちなみに私の母は背骨を圧迫骨折して2ヶ月入院した。今でも後遺症のために、家で半分寝たきりのような生活を送っている。
母を轢いた犯人が何事もなかったかのように日常生活を送っているのだろうかと思うと腹立たしく、やりきれない思いだ。