SOHOって意外と | フリーエンジニアを辞めました

SOHOって意外と

いま、右を向いても左を向いても、景気の悪い話ばかりだ。

2006年10月から、あるメーカーで社内向けシステムの開発に携わっていた。その開発プロジェクトが今年の3月にカットオーバーを向かえ、無事に終わった。


しかし、間の悪いことに、今の不景気では次の仕事がない。仕事仲間のSEに状況を聞いても、どこも「仕事にあぶれた技術者が自社で待機している」って話ばかり。

私自身も世間一般と違わず、次の仕事が見つからない。通常の時なら幾つも案件があって、応募すれば、ほぼ100%、面談まで進むことができるのだが、今は案件が出てこない。月に1、2件あるかないかの状況だ。そんな状況だから、技術者を1人募集すると、50人以上の応募が殺到するらしい。


ところが、たまたま知り合いから、小規模な開発の話をまわしてもらえた。webアプリの開発で言語はPHP、DBはMySQLで行った。作業は自宅で、全くの一人で請負う開発である。


これまで客先常駐の仕事をしていて、請負の仕事に強い憧れがあった。なぜならば、客先常駐で時間生産の仕事をしていると、仕事を早く片付けると、新たな仕事が回ってくる。やる気を出して生産性を高めるほど、しんどくなる。請負だったら、仕事をたくさんこなせば、その分だけ自分の収入に反映されるはずだ、と考えていたのだ。


いざ請負の仕事をして分かったのだが、SOHOは意外と単価が安かった。体ひとつで客先に常駐すればお金がもらえるSES契約より、作業場所の確保や光熱費もかかり、予算が膨らむリスクだってあるSOHOの方が2~4割は単価が安い。


そういえば、正社員の求人案内をネットで探すと、小さな開発会社のWEBプログラマの月収は、せいぜい20~25万円といった程度だ。


仕事がたくさんあれば、単価が安くても、効率よくやって数をこなすことで、収入を増やすこともできるのだろうが、残念ながら、今のご時勢では休みが増えるだけだ。


嘆いても仕方がないのだが、早く景気が良くなってほしいものだ。