フリーの損益分岐点
フリーエンジニアの大半は、サラリーマン時代よりも多くの収入を得ているはずだ。もしフリーの方が収入が低ければ、サラリーマンに戻っているはずだからだ。
短期的にはフリーの方が収入が多くなる。では、長期的にはフリーとサラリーマンのどちらが得なのだろう?
そこでフリーとサラリーマンの生涯賃金を試算してみた。生涯賃金は30歳から仕事を辞めるまでを累計。サラリーマンの場合は退職金も含めた。計算を簡単にするために年金は考慮から外した。
【フリーの試算条件】
・30歳でフリーに転向
・手取り年収は600万円
【サラリーマンの試算条件】
・手取り年収は400万円
・65歳定年
・退職金は1000万円
■30歳からの生涯賃金
フリー 2億1000万円
サラリーマン 1億5000万円
65歳まで働き続けるとフリーの方が生涯賃金は多い。単年度の手取りが増えているので、同期間で比較するとフリーが多くなるのは当然である。ではフリーの生涯賃金が1億5000万円を超えるのは何歳のときか?試算では54歳で1億5000万円になる。
この試算条件では損益分岐点は54歳である。何歳までフリーの仕事を続けられるか不安はあるが、54歳までならやっていけそうな気がする。
漠然とした不安があるときは、とりあえず試算をしてみると、不安が安心に変わることがある。