V Balanceビジネス | フリーエンジニアを辞めました

V Balanceビジネス

つい先日、家の近所を原付で走っていると、少し前まで流行っていたお店のシャッターが下りていました。そういえば、一月ほど前に天満橋のOMMビルに行ったときにも、同じような店がクローズしてました。


そこはV Balanceというダイエットマシンを置いているお店です。V Balanceとは10分間乗って揺られるだけで、2時間ウォーキングしたのと同じ運動量を得られるというブルブルと震える台のことです。

vbalance こんなやつです。

その機械は今年1月頃にテレビで話題になり、にわかにあちこちにV Balanceを利用できるお店が誕生しました。世に多くあるダイエットと同じように、「楽して痩せられる」というコンセプトに皆が飛びつき、さほど効果が無いからその人気が下火になったのでしょう。


ビジネスの観点から分析すると、恐らくこれらのお店の経営者は「機械を置いておくだけの商売」というコンセプトに魅力を感じたのでしょう。 経営者は資金を用意して機械を置くだけ。客が来店して勝手に機械を使って、お金を払って帰る。経営者からすると理想的な商売です。客商売ながら接客をしないわけです。


客の視点で考えると機械相手で単調だから何度か通えば飽きてきます。よっぽど減量効果があれば、体重が減るのが楽しみで繰り返し来店するでしょうが、2時間のウォーキングで消費できるカロリーは多寡が知れてます。 走る人


同じように機械を置くだけの商売のパチンコ屋は、こまめに台を入れ替えて客が飽きないようにしています。カラオケ屋だって毎月、新曲を増やすことで客が飽きないようにしています。


結局、どのビジネスにも言えますが、何もしないで勝手に機械がお金を稼ぐなんて、そんな「美味しい話」はなかったってことですね。 お月様