行方不明になる技術者 | フリーエンジニアを辞めました

行方不明になる技術者

システム開発の業界で仕事をしていると時々、技術者が行方不明になる話を聞きます。行方不明といっても外国に拉致されたり、事件に巻き込まれた訳ではないです。職場から逃げ出すって話です。


昨年の10月からユーザ企業A社(製造業)に常駐しています。ユーザ企業は個人と直接契約してくれないのでソフトハウスB社の口座を借りています。先日、B社の営業さんと話す機会がありました。その時に、B社の技術者が行方不明になった騒動話を聞かせてくれました。


私とは別の部署ですがA社に常駐しているB社技術者のCさんがいます。Cさんが10月4日(木)、5日(金)と続けて無断欠勤しました。A社の社員が本人に連絡を取ろうとしても携帯がつながりません。当然、B社の営業担当に「なんとかしろ!むかっ」とクレームが行きます。


A社が問題にしたのは2日も無断欠勤したことだけはありません。入館証の所在を確認できないことも問題にしました。


A社は情報セキュリティの管理がと~っても厳しい会社です。特に入館証の紛失には厳罰を持って対処しています。その入館証をCさんが持ったまま、行方知れずになりました。


A社購買担当は「3連休が明ける10月9日(火)までにCさんと連絡が取れなければ、『情報セキュリティ事故』として扱います。」とB社営業担当に警告しました。叫び


時々、技術者が行方不明になる話を聞くと冒頭で書きました。このような場合、営業担当は必ず技術者の自宅の前で張り込むようです。今回のケースでも、B社営業担当がCさんの自宅前で張り込みました。


朝から終電がなくなる直前までずっと張り込んでいたそうです。それも三連休の間ずっとです。そして、3連休が明ける直前の8日夜、Cさんが自宅に帰ってくるところを見つけました。Cさんを取り押さえ、無事に入館証の所在確認ができました。


Cさんがなぜ行方を晦ましたのか、その後Cさんがどう処分されたか分かりませんが、かろうじて情報セキュリティ事故になるのを避けられました。この業界の営業は時々、とんでもない仕事をしなければならないようです。


B社の営業さんはホントご苦労様でした。お月様