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ニコニコ


お元気ですか?

 

 

 


図書館で何気なく手に取って借りて来た本

 

伊藤比呂美著「女の絶望」

 

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「生まれてこのかた女です。


苦労しどおしの人生ですが

 

おばさんになったら楽になりました」

 


と、フーテンのトラさん口調で始まり

 

最初から最後まで江戸弁語りのこの本は

 

西日本新聞に好評連載中の身の上相談

 

「万事OK」を遠い下敷きにして書いたと言う

 

いわゆる人生相談をまとめたものだ。

 

 


「毎度いいかげんなところでお耳をけがします」

 

と落語調に始まり男と女について

 

夫婦について、はたまたセックスについてと

 

人間の生きざまを語りたおす

 

ものすごーい、衝撃なお話だ。

 

 

 


(以下、伊藤妃呂美著「女の絶望」から抜粋)

 


「平等主義なんで

 

セックスだけ特別扱いするってのァあたしゃ好かない。


こう、手があって足がありますね。

 

足の付け根のほうにさかのぼっていきますてぇと

 

そこには性器がいろいろとある。

 


あなたがたもね

 

手や足のことなら平気で書くでしょ。


水に浸けたらしんやりしたとか

 

怪我したら切れて血が出て痛かったとか。

 


ところがどうしたわけか人間ってやつァ

 

セックスする部分のことなんかまっ正直に書かない。

 


汚いとか、恥ずかしいとか、

 

あっちァあっちでがんばって、ねぇ、

 

一生懸命やってるんだ。

 


汚いもくそもあるもんか

 

書いてやれよとあたしゃ思うんですが

 

なかなか、書くどころか口にも出しゃしない。

 


あのうゥあそこがとか

 

ナニがァとか、

 

私の個人的な部分がとか。

 


とどのつまり名前も無いなんてことになっちゃった。

 


あたしもしかたないから

 

ペニスだとかヴァギナだって外来語や

 

くぼやぼぼなんていう古語

 

苦し紛れにそういう言葉を使っています。

 


イヤらしい思いが籠ってない

 

手垢のついていない言葉がいいから

 

そういうことになっちゃうン。

 


でも、せめてそういう言葉を使ってでも

 

きちんと、平等に

 

いつも日陰に隠れているような

 

ペニスさんやヴァギナさんを

 

表舞台に出してやろうじゃないか

 

そう考えていた」

 

(以上)

 


伊藤比呂美さんの歯に衣着せぬ言い方に

 

私は度肝を抜かれてしまったポーン

 

 


「夫婦ってもんはカレーの具については話し合えても

 

セックスについては

 

よほどの覚悟がないと話あえません」

 

 


と夫婦のセックスについて

 

こんなにあっけんからんと言っている。

 


確かに人には言えない

 

性の悩みを抱えている人は大勢いる魂笑い

 


いや多かれ少なかれほとんどの人がそうだと思う。

 

 


特に若い人たちにとっての性の悩みは

 

経験の少ないだけに深刻な問題だショボーン

 


後で振り返ってみると

 

意外に何でもないことでも

 

その時は真剣に悩むものなのだもやもや

 


私もそんな時があったから~(笑)

 


それが原因で自殺や犯罪が

 

頻繁に起きている世の中ドクロ

 

 

 


団塊の世代の私達は

 

学生時代から長年付き合っている友達とでも

 

セックスについては話題にしない。

 

いやしたくないし出来ない。


暗黙の了解でタブー視されていたのだゲッソリ

 


もちろん親も教えてくれなかったし

 

学校でも教えてくれなかったえーん

 


もし親や先生に聞いたとしても

 

こっぴどく𠮟られてねじ伏せられてしまう時代だったチーン

 

 

この本を読んで

 

そんな岩のように固まっていた私の頭を

 

爆弾でかちわってくれた気がした爆弾

 

 


今はポチっと押せば

 

スマフォやネットで

 

直ぐに答えが返ってくる。

 

が、みんな同じ答え・・・はてなマークビックリマーク

 

 


「百人百様」「千差万別」と

 

昔から言われているように

 

人にはそれぞれの個性があり

 

全く同じ人間はいない。

 

 


悩みもそれぞれで皆違う。

 

 


子供でも大人でも悩んでいる時は

 

答えが欲しいのではなく

 

自分の傍にいて話を聞いてもらいたいだけなのだ

 

 


両手を広げて全てを受け入れてくれる場所を

 

みんなは必要としているのだと深く感じたラブラブ気づき

 

 

 

 

 

伊藤比呂美さんは「あとがき」に


「悩みてえのは

 

ほんとに他人ごとじゃない。

 

一緒になって悩むうちに

 

あたし自身の身の上も

 

どれほど助けられてきたか。


いつも人に助けられて生きている

 

ありがたい、ありがたいと思って生きています」

 


と締めくくっている。

 

 


やはり人間とは

 

一人では生きていけない生き物なのだ照れ

 

 

比呂美さんは

 

「おばさんになったら楽になりました」

 

と言っているが

 

私は

 

「おばあさんになったら楽しくなりました」

 

ウインクチャンチャン笑

 

 

 


(おまけ)

 


空海は

 

「迷いの中にあるうちは

 

この世は汚れにまみれた場所であり

 

悟りに至れば

 

世界はシミひとつない清浄な場所に変わる。

 

それを「浄土」と呼ぶ」

 

【一切経開題】

 

完了

 

と言っている。

 

 


この地球をどうすれば「浄土」にできるのだろうか・・・?

 

 

 

人間関係のトラブル

 

 

 

 

 

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