今日は私の新しく更新したパスポートをピックアップしにミッドタウンマンハッタンへ行くことにした。
僕もマンハッタンに行きたい、というので急遽課外授業日に決定。
美術館に行こうということになった。

最近の共産主義への関心から何かいいとこないかなあと思って探してみたらユニオンスクエアにKGB Espionage Museumというのを発見。
なかなか面白そうと思ったけどTは関心なしだったので却下。

日本の美術がみたいというのでメトロポリタン美術館に行くことに決定。



ちょうど 京都の歴史をめぐる美術展が開催中だったのとタイミングよくガイドのある時間に美術館に到着できたのでツアーに参加。





まずはこの掛け軸から。
日本で神聖な動物といえば鹿🦌。
この掛け軸鹿さんにはゴージャスな装飾が施されてあり(全部Vegetable dye 赤いのは昆虫かしら?)) 上には金箔の円中に曼陀羅が書いてある。
この鹿さんのいでたちが見返り美人のようなポーズというのも日本独特のスタイルらしい。

そして入ってすぐこの掛け軸の前に置かれてるものは20世期の彫刻家による作品。
実際の鹿の剥製をいろんなサイズのガラス玉が一面覆っておりもののけ姫に出てくるシシガミ様を彷彿させるような面白い作品。
キューレターは日本画からポージングのインスピレーションを受けたものではないかと時代は違えど鹿が見返ってるポーズのこの彫刻を掛け軸と合わせたらしいが、当の彫刻家はそれを否定しているという、なんともまとまらないオチであった😆

続いて観音様や不動明王様を神道や仏教についての話を交えながら進んでいく。
ここに来たのは源氏展以来なのだが毎回来るたびに小物や屏風、着物も展示物が違って何度行っても飽きない。



今日のガイドさんも最高で、
“例えば私たちアメリカ人は日本に行ってすっごいいいお天気の時に富士山がクリスタルクリアで見えたとするでしょ? ラッキー🤞って私たちアメリカ人は思うでしょ? でも日本人は違うのよ〜 かすみがかかった富士山の方が趣がある、と感じるような、日本人はそういう感性を持った人たちなの” と日本人のことをよくわかってる。

最後はこの畳の部屋を鑑賞しながら平安の頃の恋愛物語を聞く。
内容はこんな感じ。
このゴージャスな刺繍が施された間仕切りの向こうに十二単をまとった彼女がの袖が見え隠れする。
その袖の12色の組み合わせや香の匂いだけが唯一の手がかりの憧れの君に文を送り続けること一年。 そうしてやっと始めてご対面となる。。と気の遠くなりそうな、でもロマンチックな恋愛劇場がこんな部屋で行われていたそうな。

話はホームスクールから脱線してしまったがTはさておき😅私が大満足の1日となった。

Tは久しぶりに歩き回ってすっかり疲れたようで最後はガイドの話も聞いてなかったけどそれなりに楽しんでくれたっぽい。

他にも面白そうな展示が盛り沢山のMet、また近いうちに来よう。

ブルックリンに戻りTはそのまま陶芸教室へ。
引き続き太ったウサギの制作に忙しいらしい。