第103回全国高校野球選手権熊本大会は、19・20日の両日

リブワーク藤崎台球場と県営八代運動公園野球場で、3回戦8試合が行われ

準々決勝進出を懸けて熱戦が続きました。

その中で、一番の驚きは、19日・藤崎台の第1試合:東海大熊本星翔-熊本北の一戦でした。

(画像は、7/20付「熊本日日新聞」朝刊より抜粋)

熊本北が秋春の覇者:星翔を破る大金星と言っても過言ではない勝利で7年ぶりベスト8。

一方、第1シード校の3回戦敗退は2013年以来8年ぶりの事らしいです。

僕、KAB熊本朝日放送の生中継を見ていたんですが、7回表に北高が2アウト一・三塁で走塁のサインプレイを仕掛け

星翔内野陣がランダウンプレイにもたつく間に三塁ランナーがホームを陥れた場面はホントに見事でした。

守備ではランナーを背負いながらもミスなくノーエラーだったし、また次の試合が楽しみだなと感じさせるチームです。

その一方、星翔ですが、北高のエース・浜田くんを最後まで切り崩せず、悔いが残る終わり方になってしまいましたね。

僕自身、秋春と県大会を制してはいるものの、夏を制するのは簡単ではないなと思って2番手評価にしたんですが

3回戦で敗れてしまうとは思いもしなかったです。

終盤に三塁までランナーを進める場面を作って点を奪えるんじゃないかなという雰囲気を感じていたんですけど

記事にもある通り、力みが出てしまう形になったのが残念でした。

 

それでは、その他の試合結果を

1回戦からの結果と合わせてYouTubeにまとめて動画としてアップしましたので、ご覧ください。

19日・藤崎台の第2試合は、八代清流がシードの一角・翔陽を破り

2011年八代南高と氷川高の統合による開校以来初の準々決勝進出。

八代の第2試合は、前々回4強の実力校・有明がシードの城北を下し、準々決勝へ。

20日・藤崎台の第1試合は、4大会連続の顔合わせとなる一戦でしたが

熊本工業の吉永くんが“曲者”菊池打線を被安打6に抑え完封勝利。

八代の第1試合は1-1のまま延長にもつれ込む接戦を11回、シードの八代が勝ち越し点を奪い勝利。

これはおそらく地元の声援が味方したのではないかと思います。

藤崎台の第2試合は、シードの八代工業が甲佐・御船・矢部・高森の4校連合を圧倒し、コールド勝ち。

甲佐・御船・矢部・高森は、連合チームとして熊本大会初の準々決勝進出はなりませんでした。

 

これにより、Aパートのシード校はすべて準々決勝に進めず、Bパートは3校が勝ち上がる形に。

さらに切り込むと優勝経験があるのは熊工と文徳の2校で、しかも同じBパート。

そうなるとAパートからどこが勝ち上がるのかというところに俄然興味が移ってきますが

僕自身、全く予想が付きません。

 

さて、ここで全国の動きを見ていきますと

宮城では、開催5大会連続の代表を狙っていた仙台育英学園が3回戦で仙台商業に敗れ甲子園への道を断たれ

福島では、戦後最長の14大会連続の代表を狙っていた聖光学院が3回戦で光南に敗れるという、思ってもみない展開が起きています。

これは、新型コロナウイルス禍においての調整が難しかったということでしょうか。

そして別の動きを追うと、鳥取では、米子松蔭が「学校関係者に新型コロナウイルス陽性者が出たので、出場を辞退する」と鳥取県高野連に申し出るという事態が。

しかも、野球部員の生徒に濃厚接触者がいないのになかば強制的に辞退させられることになるという、よくよく考えると異常なこと。

チームのキャプテンがTwitterでこの件をつぶやいたことで大々的反響があり、一転して出場を認めることになったのは良かった。

でも、学校側の初動対応に問題があったと言わざるを得ません。

学校関係者に陽性者が出たからって、いくら鳥取県内で感染拡大傾向が出ているからといって出場を辞退すべきだと判断するのはおかしすぎます。

野球部員と部の関係者に陽性者がいないのなら、出場しても問題ないのに、余計なことをしたなとしか思われないのでは?と考えます。

今日になってスポーツ庁、文化系の部活動を所管する文化庁から

日本高野連、野球以外のスポーツの統括団体である全国高等学校体育連盟

文化系の部活動の統括団体である全国高等学校文化連盟、各都道府県教育委員会に要請書を出す事態になりましたが

1年半経っても、この国の新型コロナウイルス対策は全体的にアップデートされていないのでしょうか。

とにもかくにも、大人たちが一所懸命に練習に励んできた選手たちを誤った(穿った見方の)判断で夢への道を断ち切ることは、今後絶対に二度とあってはならない。これだけははっきり申し上げておきます。

 

話をもとに戻して、本日は休養日で

準々決勝は22・23の両日、リブワーク藤崎台球場で開催です。

それでは、また…。