第20回熊本県知事選挙。
現職の蒲島郁夫氏(73)に、新人で前熊本市長の幸山政史氏(54)が再び挑むという構図となったものの
新型コロナウイルス(COVID-19)感染者が日に日に増え続ける中で、蒲島氏は感染対策のために公務に専念
幸山氏は活動縮小という異例の選挙戦となりましたが
今日投票が行われ、一部の地域を除いて投票が締め切られた20時過ぎ
自社ホームページとYouTubeの公式チャンネルで開票速報を配信しているくまもと県民テレビ(kkt!)が
自分が見た限りでは真っ先に蒲島氏の当選確実を報道し
同じく自社の公式YouTubeチャンネルで開票速報を配信している熊本放送(RKK)が、それに続いて蒲島氏が当選確実と判定。
そしてほぼ時を同じくして、テレビ熊本(TKU)と熊本朝日放送(KAB)も、蒲島氏が当選確実と報道。
県内の民放4社が開票率0%で現職の当選確実と判定するという、いわゆる「ゼロ打ち」で、情勢はほぼ決した、と言える状況に。
これに遅れること1時間44分後、地元紙の熊本日日新聞とNHKが、蒲島氏の当選確実と報道。
現時点で、多くの市区町村で開票が終わり、残すは熊本市中央区のみとなっており
前回両者の差は30万票ありましたが、今回は20万票以上の大差が付くかという状況です。
今回の選挙は2016年4月の熊本地震への対応、そして復旧、復興への取り組みに対する評価
さらには新型コロナウイルス感染症への対応、そして熊本空港へのアクセス鉄道の整備が主な争点となりましたが
いずれも現職の蒲島氏の施策が、一定の評価を受けたと言えるかと思います。
確定投票率は、45.03%で、前回の51.01%から5.98ポイント下落。
やはり、新型コロナウイルスへの感染を恐れて外出を控える有権者が多くいて
かつ両候補の政策を聞く機会が少なかったことも要因かもしれません。
さて、蒲島氏が4回目の当選を果たしましたが、これは熊本県知事選挙において、初めてのこと。
過去は3期務めて次の人にバトンタッチというケースがほとんどでしたが
蒲島氏が4期目突入で、自身が掲げる「創造的復興」を加速させることが出来るのか
そして新型コロナウイルスへの感染対策を、県独自の形で進めていくのか、それとも国の基準に従うのみで進めるのか
そこに注目をしていきたいです。
その一方で、勝利宣言の際「今回の投票率は過去最低になるんじゃないかと思っていたけど、私の想像で44%の方が投票に行っていただいた」と分析されているのには、びっくりしました。
さすが、東大教授を務めたこともある政治学者の面目躍如というところでしょうか。
以上、きょう投票が行われた熊本県知事選挙についてお伝えしました。