第101回全国高校野球選手権熊本大会12日目(19日)
昨日、雨で順延となった3回戦最後の試合:菊池×熊本工業が第1試合に組まれ
第2試合から準々決勝突入という変速日程に。
で、自分のことで恐縮ですが、この日で夜勤期間が終わり、日曜までお休みというわけで
大会の終盤には絶対現地観戦する!!と決めていました。
でも、Twitterで

予告なしでこんなふう上矢印につぶやき、失礼だったかなと反省しております。

突拍子もない

今後行く時には、事前に必ず予告するようにします。

 

さて、その前に行われた第1試合:菊池×熊本工業からざざっと振り返ります。

試合は2回ウラ・熊工が2アウト二塁で山口くんが左中間にタイムリー2BHを放ち先制すると

4回ウラには山口くんが今度は右中間にタイムリー2BHを放ち、そこから蓑毛くん、堤くん、田中亮くんと4連続タイムリーで4点を追加。

5-0とリードを広げます。

これに対し菊池は5回表、1アウトから大迫くんがレフトスタンド上段へ豪快なソロホームランを放ち、これがチーム初安打となり1点を返します。

そのご両チーム1点ずつ取り合い、8回ウラ・熊工が田中亮くんのレフトオーバーのタイムリー2BHで7点目を取り、ダメ押し。

菊池 2-7 熊本工業

過去1勝1敗で迎えた3年連続の対決は、昨年に続き熊工に軍配。

熊工がベスト8最後の1枠を手にしました。

それを、クルマの中で見届け、電車で玉名から熊本市内に向かい

13時過ぎに藤崎台に到着。
実は、これが僕にとって今年初めてで
どんな試合展開になっているんだろうとドキドキしながらメインスタンドに入ったんですが
5回を終わったところで2-0と秀岳館が国府をリード。
しかも、秀岳館の先発・﨑村くんが、国府打線を被安打0に抑えているということで、僕の中ではまさかの展開と思いながら観ていました。
その後、﨑村くんは7回1アウトまでノーヒットピッチングを見せ、西森くんにフォアを与えたところで玉井くんに交代。
西森くんは二塁盗塁を決めるものの後続が続かず、この回もHのランプは点かず…。
しかし8回、国府は1アウトから上田くんがチーム初安打となる左中間への2BHを放ちチャンスを作ると
渡邉くんがライト前ヒットでつなぎ、増田くんがレフト前にタイムリーを放ち3連打で1点差に。
ここで秀岳館は3人目の桑原くんにスイッチ。
打席には4番・ピッチャー齋藤くんが入ります。
しかし、サードゴロで三塁を踏んでフォースアウトで一塁転送アウトでダブルプレイ…。
一瞬にして同点のチャンスが消えてしまいます。
そのウラ秀岳館は、2アウト二塁で桑原くんがレフト線ギリギリに弾むタイムリー2BHを放ち、貴重な3点目を奪い
9回表の国府は2アウトランナー一塁で
最後は宇佐くんが空振り三振。
右腕を突き上げる秀岳館バッテリー。
熊本国府 1-3 秀岳館
秀岳館が2年ぶり聖地奪回へ向けベスト4一番乗り。
 
こちらが試合のランニングスコア
国府は7回まで秀岳館・崎村くんに対してノーヒットと手も足も出なかったのが大誤算。
秋季大会、RKK旗を制して初めての第1シードで臨みましたが、またしても8強止まりに終わってしまいました。
2点差ではありましたが、スコア以上に秀岳館が終始ゲームを支配した一戦でした。
 
続く第3試合は球磨工業(春季大会優勝・第3シード)×九州学院
両チームのスターティングメンバーがこちら上矢印
 
そして、一塁側・球工は
全校応援。
 
これに対し三塁側・九学も
吹奏楽部にチアリーディング部も繰り出しての全校応援
そう、この日は1学期の終業式のあとの試合で全校応援にはもってこいの時間帯。納得です。
(ただ、台風からの湿った温かい空気で湿気がムンムン漂っていた)
さて、試合は両校とも3回まで無得点で進み
4回表・九学、1アウトで4番・荒木くんがヒットバイピッチを受け出塁すると
5番・友田くんが初球打ちで右中間を深々と破る2BHを放ち、荒木くんが二塁・三塁を回って一気に生還。 球工 -1 九学
そのウラ球工は、5番・濵石くん、6番・山路くんが連続レフト前ヒットでチャンスメイクすると、7番・尾方くんが送りバント。
これを九学のキャッチャー・友田くんが三塁封殺を狙って三塁に送球するものの
これが悪送球となり、濵石くんがホームに還り同点に。 球工 1-九学
8番・坂本くんが三振で2アウトとなるものの、9番・宮田くんがピッチャー返しでセンターへヒット、三塁ランナーが還り勝ち越し、そして二塁ランナーはホームでクロスプレイになるもののヘッドスライディングで先に手が入ってセーフに。球工 3-1 九学
これで、球工が試合の主導権を握ったかにはた目には見えていたのですが
九学、終盤に入って守備で魅せます。
7回表、この回の先頭:1番・大坪くんのライトへのヒット性の打球をライトの人見くん、ダイビングキャーッチ!
さらに2アウト後3番・田山くんの打球は人見くんの頭上を越えて長打に、田山くんは二塁を蹴って三塁へ
そこから人見くんから内野の中継を介してサードへ送球、タッチアーーーウッ!!
まだまだ終わってないぞ、これからだぞという気迫を見せ、スタンドを大いに沸かせます。
するとその直後の8回表、回の先頭:1番・川野くんが何でもないセカンドゴロのはずが相手の送球エラーとなって出塁し
2番・古澤くんがライト前ヒットでつなぎ、3番・牛島くんはキャッチャーフライに終わるものの
4番・荒木くんがセンターへタイムリーを放ち、1点差に。球工 3-2 九学
しかし球磨工の先発・田山くんは、5番・友田くんをレフトフライ、6番・江郷下くんの代打・池田くんを見逃し三振に仕留め、最小失点で踏ん張ります。
そのウラの球磨工の攻撃を九学の先発・蒔田くんが三者凡退に仕留めると
9回表・九学は7番・山路くんがフルカウントからフォアを選び出塁すると、8番・蒔田くんの送りバントで1アウト二塁。
そして9番・人見くんの代打・荒川くんがセンター前へヒット、これを球工のセンター・山路くんが見失い
そのスキを突いて山路くんがホームに還り、同点に!!! 球工 3-3 九学
そして2アウト後、2番・古澤くんがレフト線いっぱいに入るヒットを放ち、一塁ランナーが一気に生還し、勝ち越し!! 球工 3-4 九学
その直後の球磨工の攻撃は2アウトとなって
最後は9番・宮田くんをショートゴロに仕留めて九学の勝利!!
球磨工業 3- 九州学院
沸きに沸く三塁側・九学の全校応援の生徒たち、親御さん方。
これで2回戦・熊本西戦に続いて2校目のシード校撃破。
熊本西戦のときはこの試合と同じく9回に逆転しての勝利でしたが
この時は相手投手の暴投絡みでの勝ち越しだったので
その時より価値が高い勝利になったのではと思います。
 
試合後に互いを称え合う両チームの選手たち
途中、足に痙攣を起こしながら最後まで投げぬいた九学・蒔田くん
そして負けじと真っ向から勝負した球磨工・田山くん、どちらも素晴らしかった。
その一方、実は両校に山路くんがいるのですが、彼らは兄弟でして
お兄さんが球磨工、弟さんが九学という因縁の対決でもあったのですが、
大事なところで明暗が分かれてしまうとは…。
勝負というのは時に非情なものとよく言われますが、こんな事があるのかと思うと
自分の心の中は少し複雑なところもありました。
とはいえ、どちらも持っている力を出してのこの結果だし、ナイスゲーム!!と申し上げたいです。
両校の選手のみんな、お疲れ様でした。
 
では、この日の結果を改めて下矢印
3回戦最後の試合は熊工が快勝。
第5シード・秀岳館が第1シード・国府を振り切って2年ぶりベスト4へ。
九学が第3シード・球磨工を終盤の逆転で下し、こちらも2年ぶりのベスト4進出です。
 
これで、Aパートの準々決勝2試合が終わり
秀岳館と九州学院が勝ち上がり、準決勝第1試合で'16・'17年決勝以来の対決に。
過去2回はいずれも秀岳館が勝利。(16年は大差、17年は僅かの差)
今回は、はたしてどうなるでしょうか。
 
さて、今日は準々決勝・Bパートの2試合。
チームの絶対エース・浅田くんを擁する有明に、今年も短時間集中練習で接戦をモノにして勝ち上がってきている八高がどう立ち向かうか。
そして第2試合は、昨年の決勝の再戦。
東海の返り討ちか、熊工の雪辱か、どちらになったのか。
 
今日も、現地に行って観戦してまいりました。
後ほど、詳しくお伝えします。