今日は、ある意味衝撃的なことを書こうと思います。
西日本新聞社(福岡市)は
13日付の西日本新聞朝刊、西日本スポーツに
下記の通り社告を掲載。

(画像は、)

来年3月いっぱいで南九州から撤退し、気象区分でいうところの北部九州エリアのブロック紙に成り下がることになりますね。

しかしながら、日本ABC協会調べで宮崎で1373部、鹿児島でも914部(2016年4月時点)と
官公庁などで購読しているのがほとんどで一般家庭であまり読まれてない実状がよく分かる気がします。
もともと西日本新聞&西スポは九州・山口8県で発行していましたが
8年前の3月には山口県から撤退。
広島を拠点に山口にも展開している広域紙の「中国新聞」と競合して、晩年は部数が500部しかなかったという記憶があります。
そして部数と広告収入の減少により、宮崎と鹿児島をひとまとめにして「南九州版」としてましたが
版次は最も早い「15版」というわけで
地元紙の「宮崎日日新聞」「南日本新聞」に圧倒的な差を付けられ
太刀打ちするどころではなくなったと言わざるを得ないというところでしょうね。
 
※参考までに、’09年3月で休止となった山口県向けは「15版」で
熊本・大分両県版は「16版」
佐賀・長崎両県向けは、1面題字下に「佐賀」「長崎」と表記した上で「17版【佐賀(長崎)】」(1面欄外に表記し、それぞれの地域のニュースを1面に。ただし1面のみで総合、スポーツ、社会面などは16版)
福岡県北九州・筑豊・筑後地域は「18版」(北九州都市圏は1面に「北九州」と表記した上で北九州地域でのニュースを1面に掲載)
そして福岡都市圏は「19版」となっています。
 
2月はプロ野球、サッカーJリーグの各チームのキャンプが両県で多く行われており
西スポの需要のほうがあるのかなと思っていましたが
本紙が惨憺たる有り様では
姉妹紙も抱き合わせにならざるを得ないというのが、残念なところ。
一方で、パソコン💻、スマートフォン📱向けに「西日本新聞電子版」と西スポのデジタル版「西スポプラス」を展開していますが
紙の新聞が早版で情報量が少ないのを見るより
最終版の記事を「PCやスマホで手にとって見られる方がありがたい」というのが確かにあるし
今後はその需要が増えていきそうな感じがします。(遠隔地への輸送に掛かるコストも省けるし…)
 
ちなみに熊本の地元紙「熊本日日新聞」は、11月1日に自社のホームページのリニューアルを行うと発表していますが
今まで紙面に掲載している記事をホームページにちょい足しで載せる程度しかなかったウェブサイトがどう変わるのか。
どれだけ本気を出して地域に密着したサイトになるのか。
しっかり注目したいと思います。
 
以上、僕の気になるメディア関連のニュースでした。