簡単に言うと

同姓同名の人が、凶悪事件を起こしたらって小説。

 

主な登場人物

推薦で大学に行く予定のサッカー選手

コンビニで働いている定時制高校生

二次元の世界の美少女が好きな若者

 

不名誉の極み

凶悪犯罪者と同姓同名だったらって、かなりキツいよね?

しかも、公園で一人で遊んでた幼女をトイレでって……

小児性愛者だし、性犯罪者だし、猟奇殺人犯だし、市民の平和を脅かしたテロリストだし……

これ以上に嫌悪される、犯人がいるかな?

ネット社会の盲点を衝く、目の付け所が素晴らしい!

 

まだ運命を知らない

現実でも映像作品でもなく小説だから、冒頭の犯行のシーンで、読者は犯人の名前を知ってしまう!

でも作品中の登場人物たちは、犯人が逮捕されるまでは、その名前を知らないわけで……

犯人と同姓同名の人物たちは、まだ自分の運命に気づいてない……

かと言って読者も、どんな運命が彼らに待ち受けているのかまでは分からないから、想像力を刺激される!

 

しずかちゃんではない

もっと女性を大切にしようって、分かりやすい話にする女性もいれば、それに疑問を感じる男性もいる……

ここまで女性を批判的に描ける、現代の作家って強すぎない?

とりあえず女性キャラは、しずかちゃんみたいな優等生にしておいて、たまにエッチなことでもさせてみようかなって描き方よりは、女性を尊重してると思う!