簡単に言うと

思春期の女の子が、気持ちの悪い男子に惹かれるって小説。

 

主な登場人物

クラスで浮いている女子

裏切った中学からの友達

もっと浮いている男子

 

運命の出会い

高校一年生のヒロインが出会うのは、学校一のイケメンだろ普通は!

文学は、少女漫画とは違うのか?

クラスで友達なんてできそうもない、暗い男の子と出会うんだけど、行動が怪しいだけで、ギリギリ清潔感は残ってるんだよな……

彼が太ってて汗っかきだったら、のこのこと家まで付いて行ったか?

 

推しって言葉がなかった

高校一年生の男の子が、アイドルを推すなら普通だけど、女性誌のファッションモデルを追っかけてたら変じゃないかって発想!

20年前の小説だからか、SMの話に進んだけど、今だったら繊細なジェンダーの話になりそう……

蹴っちゃダメだよ!

 

文学は型にハマれない

物語の主人公と相手役は、正反対のキャラクターになることが多いよね?

内気な子と、スクールカーストの頂点にいる子とか……

そういう二項対立って、善と悪みたいに分かりやすいモノを衝突させなきゃ、意味不明な話になっちゃう……

この作品は、ステレオタイプな思春期の女の子だったら拒絶しそうなものに逆に吸い寄せられるっていう、そもそも理解しがたい主人公を描いた小説!

二項対立のドラマには、ならないんだろうなあ……

それまでの常識とは違うものを描いて、これが人間の真実なんだって言い張ったら、文学になるのかな?