簡単に言うと
つまらない人生を送ってきた女性が、面白い人たちと出会う話。
主な登場人物
出版社の労務課の女性
出版社の編集部の女性
ロックミュージシャン
正反対の人と出会う
主人公は、45歳で一人暮らしの女性……
労務課ってクリエイティブじゃなさそうな雰囲気だけど、では何故に出版社?
暗い過去があったとしても、他人に迷惑をかけないように謙虚に生きてる人が、どうして孤独なの?
個性ありすぎの自己中な女性編集者の方が、よっぽど友達いなさそうだけど!
仕事で仕方なかったとはいえ、こういう人と知り合うと、執着されるよね?
主人公、変わらないで……
謙虚って、素晴らしいことだよ!
影響を受ける主人公
若い女性編集者と、年の離れた友達になった主人公……
かろうじて、人間関係が成り立たない奴じゃなかったんだな?
ロックバンドのライブを初体験するとかは、別にいいんだけどさあ……
会社の一時間のお昼休みに、二時間のビュッフェに連れ立って行くとか、危険な兆候じゃない?
主人公よ、踏みとどまってくれ!
いい人を主人公にすると
物語の主人公は、悪を倒して世界を平和にするか、自分が痛い目に遭って改心するか、そのどっちか、もしくは両方が求められる!
真面目な人を改心させるためには、そいつを不真面目な人、良く言えばだけど融通が利く人に変えなきゃいけない訳で……
そのマイナス方向の変化が、読者の心を打つかどうか?
純文学の場合は、変化しないで苦しみ続けるみたいなパターンもあるけどさ……
この作品は、真面目と不真面目から始まった対立が、もっと深刻なテーマへと発展するから、主人公の変化にも納得させられる!