簡単に言うと

引きこもりが覆面ユーチューバーになって、どんどんおかしくなっていく小説。

 

主な登場人物

正義を騙るユーチューバー

元暴走族の詐欺師

普通の女子高校生

 

時代を象徴する人

他人とのコミュニケーションやチームワークが、まったくできない暗い奴でも、自分が組織を仕切る側になったり、自分の裁量だけでやれる仕事と出会うと、意外な能力を発揮する……

ユーチューバーは社会不適合者だって、人気ユーチューバーが自嘲してたけど、ユーチューバーに限ったことじゃないから!

文章を書いたり、絵を描いたりするより、おしゃべりが得意な人がなるのかな?

友達がいなくて、家族とも仲が悪いのに、おしゃべりが上手い若者って、なんか怖いよ!

 

時代遅れの人

二人目の主人公は、反社……

暴走族時代はケンカの達人として名を馳せて、ホストクラブにスカウトされるようなイケメン!

でも生き方が不器用で、損得や保身よりも、筋を通すことにこだわるって、理想的なアウトローだね……

ネットに詳しくなくて、言葉の暴力に本物の暴力で対抗しようとする男!

裏社会の人から見たら、ネットで悪ぶってる若者は、どう映るのか?

この人物に魅力がありすぎるのは、物語を面白くするためだけ?

オイラも、誰も読んでないブログだけど、ちょっとは知的な人にしか分からないブログだけど、反社の悪口を書くのは怖いわ!

 

時代の変化と関係ない人々

三人目の主人公は、普通の女子高校生……

まともな人間が、少しはいて良かった!

反社から見たユーチューバーも興味深いけど、常識人から見たユーチューバーや反社も面白いなあ……

この小説の読者は全体のストーリーを追ってるから、動画の中の、やり取りを楽しめるけど……

他の主人公たちの事情を何も知らない、常識人の主人公の目から見たら、何のことやらサッパリだよね?

視点を変えるって、長編小説を面白くする!

一部の人たちだけで盛り上がってるっていう、ネットの世界の相対化は、物語の緊張感を高めてると思う……