簡単に言うと

初めて衆議院議員選挙に出馬した32歳の若者を17年間、追いかけたドキュメンタリー映画。

 

力のない政治家の物語

野党の一議員が考えた政策なんて、あんまり興味ないよね?

実現しないから……

だからフィクションだったら、主人公は総理大臣みたいな最高権力者になることが多いんだろうなあ……

でも野党の若手議員にも、ドラマなら十分にある!

政治や政局を動かすのは、彼よりも力のある政治家たちだから……

思い通りにならないことが多い人ほど、ドラマのタネを抱えてるんだよね!

 

人生の起承転結

東大法学部を出て、総務省の官僚になるまでは順調!

そんな彼が政治家を目指してから、十七年間を取材し続けた……

総理大臣を夢見ていた青年が、志を果たせないまま、歳をとっていくという……

国を動かせる人の人生よりも、国から動かされる立場の人の人生の方が、味わい深くない?

 

排除します

現実にあった出来事を取り上げて、話題にできるドキュメンタリー映画!

観客は、その年の政界で何が起こってたのかを思い出せる……

そのときに、そんなに有名じゃない政治家が何をしていたのかって話は、リアリティが半端ない!

フィクションだったら、現実を少し連想させる程度の架空の人物や団体の話になっちゃうよね?

架空の社会問題を、架空のアイデアで解決しても、ぜんぜん面白くないから……

政治ドラマにヒット作が少ない、理由じゃないかな?

この映画は現実だから、うまくいかないことばかりだけど、それが人間ドラマになってる!