簡単に言うと

女王と女官たちが、三角関係になる映画。

 

な登場人物

大英帝国の女王(オリヴィア・コールマン)

幼なじみの公爵夫人(レイチェル・ワイズ)

落ちぶれた貴族の娘(エマ・ストーン)

 

逆転はあるけど

映画の冒頭……

アン女王と公爵夫人、どっちがどっちなのかわからなかった!

タメ口だし、アン女王とも陛下とも呼ばないし……

立場が、逆転してる?

この作品をコメディって紹介してるサイトがあるけど、たくさんの逆転が描かれてるからコメディに分類されるのかな?

女性が男性よりも強くなるって逆転も、ギリシャ演劇やシェイクスピアにもある、コメディの基本構造だけどさ……

この映画に笑うとこなんてないから!

 

女王か陵辱か

歴史上、男性同士の権力争いの都合で、たまたま女性の権力者が誕生したりするけど、女性が男性よりも偉かったり、幸せだったりした訳じゃないんだよね……

高貴な生まれの女性でも、権力者の親がいなくなったり、護衛のいない場所に行ったりすると、男性たちから酷い目に遭わされる!

この映画の中で女王の寵愛を奪い合う二人の女性の両方が、そういう経験をしてる……

リアルすぎ!

愛のない世界ですな?

 

愛がない

登場人物同士の愛が、ここまで全く描かれない映画も凄いよね……

女王からの寵愛を奪い合う物語だから、他の愛は描かないのかな?

その寵愛を独占したところで、はたして幸せになれるのか!

それを映像表現で描き切ったようなラスト……

いろんな意味で、スッキリした!