簡単に言うと
天才高校生が、試験のカンニングをビジネスにする映画。
主な登場人物
お金に困っている天才少女(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)
お金持ちの家に育った少女(イッサヤー・ホースワン)
真面目な奨学生(シャノン・サンティナトルンクル)
場所のアイデアが凄すぎる
言われてみれば試験会場って、サスペンスを盛り上げる要素が、たくさんあるよね?
外に出られないし、外部からの情報が遮断されてるし、時間制限があるし、動いちゃいけないし、しゃべっちゃいけないし、静かだし……
そこで秘密の、やり取りを始めて犯罪行為をするんだから、さらに盛り上がる!
それに試験会場って、誰もが経験する場所でしょ?
S F映画やファンタジー映画の舞台と違ってさ……
自分自身が過去に感じた緊張が蘇る……
こんな場所、他にある?
クライム映画と教訓
今までの人生で、あらかじめ考えていた計画通りになったことって、一つでもあるだろうか……
ないよね?
それでも懲りずに先のことを考えて、頭の中でシミュレーションをして、うまくいきそうな気になるのは、何でだろう……
カチカチ山の、うさぎさんが悪いタヌキを懲らしめるみたいな、正義のヒーローが活躍する物語を観てると、シナリオ通りにいくのが当たり前みたいに思っちゃうよね……
クライム映画は逆に、主人公が失敗して終わらなきゃいけないから!
完璧な計画を立てたつもりなんだけど、想定外のことが起こったり、ヒューマンエラーがあったりで、だんだんと綻びが出てくる怖さ!
正義のヒーローの話よりも、クライム映画の方が、教訓的だと思うんだが……
天才を身近に感じる
何事も計画通りにはならない、犯罪は割に合わないってことは、高校生でも頭がいいならわかると思うよ……
それでもカンニングにこだわるのは、試験でいい点を取れることがアイデンティティになってたり、そんなに優秀な彼らをカネや権力で虐げる世の中への反抗なんだろうね?
天才が天才らしく社会に貢献して、称賛される物語なんて、誰も観たくない……
天才なのに愚かなことをしている人たちって、魅力がある!
自分のことを賢いとは思ってなくても、もっと自分の能力を発揮できる場所はないものかって感じてる人は、自分を重ねられそう……