浦上天主堂は、原爆によって崩壊してしまった教会です。
現在は再建されたものですが、元は浦上の信者達が30年かけてレンガと石を積み上げ、東洋一と言われた美しい教会だったそうです。

浦上天主堂
photo:01


原爆の爆風に耐えたアンジェラスの鐘が、今も毎朝5:30にミサの始まりを知らせます。

破壊された天使像
photo:02


浦上天主堂に登る坂道の途中に、原爆で破壊された天使像が安置されています。
photo:03



入口の聖人像
photo:04


鼻が削られた聖人の像。

入口のマリア像
photo:05


手が削られています。
教会内には、焼け焦げて顔だけが残った木造のマリア像があります。

教会内は撮影禁止です。信者以外は礼拝できませんが、入口の柵の後ろから祭壇を見ることはできます。
暗い教会内に、青いステンドグラスから射し込む青一色の世界。祭壇上部のステンドグラスのマリア像が、礼拝者の椅子に映し出されます。
まさに、荘厳という他ありません。

また、原爆で焼失した教会の遺構の一部が、平和公園内に保存されています。

浦上天主堂遺構
photo:06


浦上天主堂内で被爆した修道女達は、聖歌を歌いながら死んでいったそう…。

平和公園内 爆心地跡
photo:07



平和公園内 被爆地層
photo:08


お茶碗のカケラやガラスの溶けたものが地層の中に残されています。

この後原爆資料館も見学し、原子力という巨大なエネルギーについて、再び考えさせられました。
一瞬で全てを焼き尽くすだけでなく、その後何年にも渡って人体を、その子孫をも破壊し続ける力を持つ恐ろしさを知っていながら、手放すことができないなんて…。
人間の罪深さを最も象徴するものに思われてなりません。