蘇州、刺綉研究所

今までのツアー強制買物所が、なんとかセンターとかいう名前の所ばかりだったのに対して、今回は研究所です。
職員もビシッとしていました。
昔の中国では、刺繍が上手な女性はそれだけで結婚相手が引く手数多だったため、高度な刺繍の技術が発達したのだそうです。

この研究所には、欧米人のツアー客も来ていました。欧米人団体の中に私達のバスがクラクションを連打して突っ込んで行き、カチンときた黒人の兄ちゃんが道を譲らずガンを飛ばして頑張っていましたが、まあバスには勝てません。運転手ちゃんは平然としていました。

ここは研究所というだけあって、その刺繍の技術はすごいです。

毛沢東の刺繍。非売品
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モナリザ。300万円
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裏表で違う刺繍画
表、虎
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裏、ライオン
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これはどうやって作られているのでしょう?レースみたいに向こうが透けて見える薄い布に、裏と表で全く違う刺繍がされています。布の向こう側に糸を出さないように刺繍していると言いますが、そんなこと可能なんだろうか?

職人の女性
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細い刺繍糸で鯉が群れる絵を細かく刺繍していました。シンちゃんがツバが飛びそうになって注意されていました。
みんな、団扇とかポーチとかをお土産に買っていました。

この研究所の隣が夕食会場です。ここでの料理も無錫同様、マズイ、油っこい、素材が悪い。おまけに水が臭くてお茶が飲めませんでした。私達はミネラルウォーターを持参していました。
しばらくすると中国琵琶の演奏が。ほんのちょっと演奏すると、しつこくリクエストを要求します。1曲30元です。
私はまた少しだけ食べて外に出ました。暖かい夜風が吹いていました。誰かがリクエストしたらしく、下手な琵琶の演奏が聞こえました。
外に物売りの群団が待ち構えているのを見つけ、用心して戻りました。

食事が終わって外に出ると、敷物やオモチャを売る物売りがしつこくくっついてきます。いつもおじさんおばさんのグループがターゲットになるので、私達はすり抜けてバスに乗り込みました。彼らは金が出やすいところを知っています。ターゲットにならなくても、こういう時はカバン、財布に最大の注意をすべきです。カバンは体の前に持ちましょう。
両腕がない物乞いなんかもいて、ちょっと不気味でした。無錫ではお土産物屋のしつこい売り込みはあっても、流しの物売りや物乞いはいませんでした。

この後、オプションで山塘街の遊覧船ツアーに参加していました。ここでハプニングがあったので、次の記事で詳しく書こうと思います。

山塘街のオプション後、まっすぐホテルに帰れれば20:30ぐらいだったと思いますが、色々あって帰ったのは21:30ぐらいでした。
山塘街から帰った後、ホテルからタクシーに乗って十全街、石路などのショッピング街に行きましたが、どこも閉まっていました。
十全街は、蘇州在住日本人が多く来るショッピングエリアで、日本の物もたくさん売っています。ウルルンで有名になった同得興という蘇州麺の支店があります。夜19時には閉まってしまうので、早朝(6:30から開いている)行こうかと思いましたが、翌朝の集合が8:00だったので諦めました。タクシーで20分くらいかかり、なかなかタクシーも拾えなかったからです。
石路には、蘇州新天地という巨大なデパートがあります。日本のデパートと同じですが巨大です。弟のお土産にするスニーカーを探していたのですが、目的のものは見つからず閉店になってしまいました。

石路ショッピング街
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店は閉まっていても、若者がいっぱい出歩いていました。学生街なのでしょうか?ホテルでタクシーを呼んでもらおうと思って、立派な門構えの建物に入ったら高級クラブでした。
交番にいた警察官にホテルのルームキーを見せてタクシーを呼んでもらおうと思いましたが、ルームキーを凝視されただけでした。あまりに長い間ルームキーを凝視していたので、このまま返してくれなかったらどうしようと思いました。
結局、近くにあったホテルのフロントに頼んで呼んでもらいました。

夕食があまりに悲惨だったので食べられず、お腹がすいたので、コンビニでお寿司を買いました。ファミマがあり、酢はあまりきいていませんがちゃんとしたお寿司です。おでんも売っていました。カレーぽいダシとか、日本のものとは少し違います。
ホテルのすぐ前に、麺や炒飯を作ったり、魚や肉、野菜をバーベキューする屋台が。ここの麺をkiyoちゃんが目ざとく見つけて1杯テイクアウトにしました。

屋台の春雨麺 10元
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中国では夜になると、いろんな所で屋台が出ます。土鍋で春雨の麺と野菜、昆布、豆腐、餅なんかがタップリ入ったのを煮込んで、本当に体に良さそうです。
次々お客が来てこれを買って行きました。愛想のいいおばちゃんとおっちゃんでした。
「ラー?」と聞かれ、なんだか分からずにいると、唐辛子を渡されました。「辣」のことですね。笑いながらいらないと言って、おっちゃんとおばちゃんも笑っていました。
この麺は本当に体に染み渡るようにおいしくて、こんなのが毎日食べられるといいなぁと思いました。
この麺の中には、血豆腐も入っています。苦手な人は食べないといいと思いますが、血の生臭さは全くなく、普通の豆腐みたいな感じです。豚の血を固めて豆腐状にしたものです。鉄分豊富で貧血に効きます。
この麺は、今回の旅行で2番目に美味しかった食事です。