故高取英さんとの出会い。
さてそろそろ月蝕高取さんを記録しておこう。
それは突然だった。
2018年11月26日逝去されたと知り混乱した。
2019年2月15日
「高取英を偲ぶ会」のザムザ阿佐ヶ谷へ行った。
諸先輩ご友人たちの
葬送の言葉に笑い感心し目頭熱くなった。
メモリアルフォトブックを頂戴した。
2007年8月紀伊国屋ホールで上演した
寺山修司「過激なる疾走」の集合写真があった。
毛皮のマリー役パンタさん中心に
後ろに軍人役大久保鷹さんがいる。
九条映子(今日子)役を
うちのアイドル(夢企画)は貰った。
母親寺山ハツ役は今「浅草21世紀」にいる
9代目トップ しのはら実加さんだった。
あれからアイドルとの悲喜こもごも
愛憎万感迫る写真なのだ。
その年の2月本多劇場で「花と蛇」が上演された。月蝕歌劇団初舞台化の強烈さに魅了された。
その少し前に自死した西部邁さんご贔屓の
新宿「ブラ」で高取さんに会った。
「今時アングラなんて見ないワ!」
雑なしゃべりのワタシに「観に来いよ!」
チケットを投げてよこして席を立っていった.。
「ただ!?ただなら行くよね~」
それからの付き合いになった。
アイドルを女優にしたい受け皿になってくれた。
ドタキャンして迷惑もかけた。
こちらのキャスティング時は
必ず筋を通して挨拶をした。
「うちの所属ではないからいちいちいいですよ」
と言われたがその都度連絡取っていれば
稽古状況やスケジュールわかり
忖度出来て調整が可能なのだ。
ある日ゴールデン街の通りで遭遇して
「行きましょ」と「汀」へ誘われた。
小澤俊夫さんが先客だった。
プライベートで呑んだのはそれが最後だった。
ママの渚ようこさんは
9月23日に旅立っている。
あっ~無常
でも我々は生きて行くのだ。
アングラのコアファンではないが
高取ワールドは母なる子宮だった。
おどろおどろしさに赤い血に安らいだ。
いずれ三途の川渡る。
又チケット投げてよこしてね。
さようならはまた逢うさようなら。
高取さん有難う。
★『白酒をチケット代わり三途川』