お通夜

２０日西新宿へ行く。

「花ノ木」のママのお通夜だった。

久遠寺光明閣は「花ノ木」になり

ボドル棚の写真の前で

型抜きされたママがほほ笑んでいた。

献花をしてバーテンの入れた

ウィスキーで献杯をした。

お清めの席にキープボドルが並び

私が２日前に入れた

封の切られてない焼酎もあった。

阿波踊りの連が席を縫って練り

次々踊りの輪が広がる賑わいに

ちょっと浮かれてやがて涙流れる。

「こんなに

集まってくれるなんて母を見くびってた」

佐木隆三さん似の

ご長男がおっしゃるように

斎場は入り切れない数の参列者だった。

同じゴールデン街の

前田のママの葬儀を思い出した。

あの時お通夜に出られなかったので

野坂昭如さんが障子破るは

誰かがママを起こそうとするは

鮨食えと口に持っていくわの

武勇伝を目撃してない。

翌日葬儀の後に火葬場まで行った。

ご遺体が焼き上がるまでの控室は

紙とペンで酒の注文を取る酒場状態。

程よく酔いが回った頃

焼き上がったと呼ばれた。

焼き台を囲み誰かが

「おっかぁ～こんなになっちゃって～」

みんなご遺骨見つめて涙する。

突然

「前田さ～ん違いますよ。こちらこちら」

奥の台から手招きする係の人。

「うん？入り口入ってすぐ前のはず・・。」

入口が２つあり先頭が間違えたらしい。

どっどっと集団移動して

複雑に骨上げをした。

哀しくて可笑しい葬送だった。

三日月でそんな話をして献杯。

２１日よくブラでお目にかかった

西部さんが多摩川で自死した。

覚悟があれば

真冬の水も冷たくないか。

冷たいの暑いの苦しいの嫌だ。

今宵も飲んでまだまだ生きて行く。

悲しくても初笑い。

『ＯＨ！ＭＹＧＯＤ！2018』

１月２４日～２８日／築地ブティストホｰル

予約：カンフェティ＆上久保慶子まで。

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