骨風になりて
ひとつき月前の去年12月8日に
転位21・山崎哲:演出/篠原勝之:原作/
泉鏡花賞「骨風」の舞台初日を観劇した。
高田馬場駅から
劇場の「ラビネスト」へ向かう前を
初日トークゲストの李(麗仙)さんが歩いてた。
スタジオ前で落ち合う約束だった。
道すがら状況劇場時代の話などしていると
「根津甚八が明日をも知れない命なのよ」
衝撃だった。
小さなスタジオの舞台は
行きつ戻りつ切れぬ絆の人間世界が
綿密に構成されていた。
孤独・虚無的いいじゃないの。
クマさん役の佐野史郎の熱演は秀逸だった。
何十年ぶりかで見る役者四谷シモンに
俗な物が消えうせ心和んだ。
風の又三郎の唄がすべてを超越していた。
それだけ凛として綺麗だった。
存在するだけでいい大久保鷹のあの声。
枯れた十貫寺梅軒。
原作者篠原勝之も違和感なく出演。
他の演者たちも上々の出来だった。
かっての仲間が永遠の別れになりつつある
それを知ってか知らずか
舞台ではやがて骨風となりて消えていく
「死んだら皆おんなじだもの」
クマさんの半生が繰り広げられていた。
複雑な思いに
我が青春がオーバーラップして目頭熱くなる。
まだ中央公論「海」の編集者だった
村松友視さんの紹介で
唐十郎・李さんを知り角川春樹を紹介した。
それから幾星霜。
唐さん少年だっていいじゃないの
願わくば生きてる内に今一度
唐十郎&李礼麗仙の共演を観たい。
のよ。
そんな2016年師走だった。
★根津甚八さんは12月29日逝去。
色気のある俳優が門火くぐる。
合掌。
とまぁ~演劇には色々なジャンルがある。
能楽・歌舞伎・伝統芸能・古典好きに
前衛・アングラ・お仲間芝居進めてもさて。
それぞれの良さがある。
柔軟に対応できる人はいるけれど
なかなか見巧者は少ないもの。
で
今関わってるミュージカルコメデイ音楽劇。
笑劇に衝撃してナーにも考えず笑いましょう。
頭休めて初笑い。
上久保慶子出演
落語芝居『十二人の粋な江戸っ子』
1月18日(水)~22日(日)/上野小劇場
https://www.facebook.com/keiko.kamikubo?fref=nf&pnref=story
原めぐみ出演
コメディショー『OH!MY GOD!』
1月25日(水)~29日(日)/築地ブティストホール
http://www.punplanning.jp/?p=1697
飛田さやか出演
ネットドラマ『ミリオンだろうベイべ~』
1月末~撮影開始
https://www.youtube.com/channel/UCSjvQuzbzyrU6u8bjh_smTQ
夢企画所属女優始動です。
ご贔屓よろしくお願い申し上げます。
来てね観てね。
★『寒椿門火くぐればまた逢える』