「素踊りの会延期」のダメージは、自分が想像した以上に大きかったようです。

以前から
「仕事が少なくてへこたれそうだけど、この紀尾井ホールだけが今の自分を保つ唯一のモチベーション」
と言っていました。
さらに
「もしこれ(紀尾井ホールの素踊りの会)が中止になったらおそらくそこでthe end…清元雄二朗の終焉です」
なんて冗談めかして(でも本人はかなり本気で)言ってました。

とはいえ、そこまで落ち込まないだろう…とも思っていたんですが…。

想像以上に立ち直れません。
いかに自分がこの舞台を楽しみにしていたか、この舞台に懸けていたか
改めて実感しています。

ここ数日、長めのblogで自分の思いを綴ったりして気持ちを前向きに持っていこうとしてはいますが、(紀尾井延期の連絡をもらって以降)この二日間は三味線に触ろうという気にもなりません。
いつも稽古用の三味線は、いつでもすぐに稽古が出来るように棚にも袋にも仕舞わず出しっぱなしにしているんですが、和室に籠ってもそれに触ろうともしませんでした。

ダメージは想像以上のようです。

特に今週はショックを受ける事がちょっと続き過ぎましたね。

でも

でも今日は、お子さんのお稽古日。
外出自粛要請が発令されている中、今日も元気にお稽古に来てくれました。
そうなれば三味線に触らないわけにはいきません。

楽しそうに三味線を弾いてました。

僕も…僕もいつまでも落ち込んでても仕方ないですよね。
近々舞台の予定があるわけでもないし、ちょっと先の予定もいつ中止/延期になるか疑心暗鬼な状態ですが…
そして、舞台のキャンセルが相次ぎ、収入源も絶たれて生活への不安が募るばかりですが…
前、向こう
いや、前を向くのが難しければ、少しだけでも頭を上げようか。
少しずつ少しずつ。

そして

笑顔も取り戻そう。
気付いたらこの二日間、まったく笑ってなかったわ。