投げかけたはずの反応もなく
答えも返ってくることがないとき.
自分の声がむなしく山の果てにこだましては
消えていく
そんな境地に陥ったとき.
どこまでも濃紺の雲が押し迫り
あたりは闇夜に包まれていくとき.
そんなときに瞳をこらすの.
鼓動のなる胸を手で包みながら
今という響きのなかで
そっと耳を澄ませる.
わたしの想いは消えなかった.
どうあらがおうとそこに在った.
闇の向こうを見つめるということ.
それだけで生きる最大の栄誉.
それだけで100点満点.
そこに宿る
このなくならない愛を.
それこそ
闇夜をきりさいて光をもたらすもの.
その愛で生きればいい.
ここまできてもなくならない
その愛で
そのひとの全てを抱きしめればいい.
その愛で
その子の生きる世界をまるごと
金のリボンで包み込んでしまえばいい.
その愛で生きる覚悟をもつの.