入院2日目は手術です。

朝7時からは水分も含め完全絶食。



娘ちゃんは当然お腹がすいてぐずりました…。


私が娘ちゃんに背を向けて花粉症の薬を飲んだのがばれて、
さらにぐずりました(笑)




自分で冷蔵庫をあけて、
(ちゃんと食料がある場所がわかってる…。)
ペットボトルを取りだし、

「水をのませろ!!!」

と言わんばかりに、
ものすごい力でペットボトルをつかんでキャップを外そうとしていました。


これ以上病室にいたら、
私が目をはなした隙に飲みかねない様子だったので廊下で過ごしましたが、
泣きわめいて大変でした…。






10時頃、手術の準備が始まりました。

ぺらっぺらの手術着に着替えて、
お呼びがかかるのを待つのみ…。



娘ちゃんはまだあまりよくわかっていないようで、
浴衣みたいな手術着を着て喜んでいました。

だから記念に写真も撮っちゃいました(笑)







10時40分くらいにお呼びがかかり、
いざ、手術室へ向かいます。



手術室の外に着くとさすがに何かを感じたのか、
突然ぐずぐずし出す娘ちゃん。




手術室のドアの向こうに、
手をクロスして脇の下に挟んでいる医者がいて、


テレビみたい!!!!!!


と思いました。


はい、
初めての体験に私がちょっと興奮しました。




その手を脇の下に挟んだ医者に娘ちゃんが抱っこされて、
ここでさらばかと思いきや、
娘ちゃんが泣いていたので私も一緒に手術室へ入ることになりました!





驚き!!!


親も手術室へ入っていいんですか?!


ケータイとか持ってますけど、電波障害とか大丈夫ですか?!



みたいな。




看護師さんに聞いたらケータイも問題ないらしく、
白衣着て帽子かぶって、サンダルはいて、
いざ私も手術室へ!!!






いやいやいや…




ものすごい数の見学人数でしたよ。

大学病院だし、この時期だし…


…にしても多いよ!!!!!




手術台の周りに20人くらいは医者がいました(笑)





みんなにジロッと見られながら私と娘ちゃん入場…。



これじゃ娘ちゃんだって更に不安になりますよね(^▽^;)





警戒心バリバリで、
すべてにおいて拒否していました。



足の指に赤く光るかっこいいのつけてもいいかな?
(心拍を監視するもの?)

やだ!!!!!いらない!!!!
かっこよくない!



お店やさんみたいにピってしてもいい?
(患者のバーコード読み取り)


やだ!!やらない!!




ここに風船できるよ、見てみたくない?
(麻酔の道具?)


みたくない!!!!!!





じゃあ、このくまさんのシールつけてみようか!


くまさんいらない!!!!!
つけないよ!!!





ここまで拒否ってる娘ちゃんを初めて見ました。
風船大好きなのに、風船やだって言うなんてよっぽど不安だったんでしょうね。


先生たちはあまりに子供だましがきかないので笑ってました(笑)






でもね、
私に抱っこされて、先生が娘ちゃんの頭を押さえて、
マスクを口と鼻にあてたら
ほんの数秒で目が上の方にいっちゃって、


あ、おちた………


って素人でもわかるくらいすーーーっと娘ちゃんの意識がどこかへ飛んでいってしまいました。




麻酔科の先生もベテランさんと新人さんで、

「今混乱期だからあとちょっとね!」

とか、指示を出すベテランさんの言葉を聞いて、


「へーーーー混乱してるんだー。」

って思いながら娘ちゃんが麻酔にかかる様子を見いってました。






でも目の前で娘が意識不明になる姿を見るなんてさすがにショックで、

おーーーい!!
もどってこーーーい!!!!!


って抱っこしながら考えたり、


いやいや、
戻ってきちゃったら手術できないじゃん!


って考えたり、
私の頭の方が混乱期でしたね…。





数秒後に麻酔のマスクが外されると私のお役目終了で、
娘ちゃんを何十人もの医師たちにたくし、そそくさと退出。


あの様子だと娘ちゃんの手術も新人医師が行うだろうと想像できたけど、
誰もが通る道ですからね…。

医師の卵だろうと医師は医師だし!









手術中は病室で待機。

病室に戻る最中、看護師さんに、

「お母さん、大丈夫ですか?」

って聞かれた。


あ、大丈夫です…

って答えたけどさ、あんまり大丈夫じゃないよね(;´Д`)ノ

子どものあんな姿見せられて、平常心でいられる人はいないだろ…。


まぁ、平気じゃない人が多いから看護師さんがこうやって確認するんだろうけどさ。










手術自体は30~40分くらいのものらしいけど、
麻酔から自然に目覚めるのを待つので、
手術終了の知らせまでには2時間くらいかかりました。





無事終わったんだ~!
と安心して手術室へお迎えに行くと、
娘ちゃんとお医者さんが出てきましたが、
娘ちゃんは箱形のベッドに入って、
2時間前とは別人のようになっていました。


麻酔から覚めたばかりで混乱しているみたいで、
大泣きしていました。


顔の表情も違ったし、
左手は点滴が外れないように包帯ぐるぐる巻きになってるし、
泣いている声もかすれちゃってるし、
お腹が痛いとも言っているし、
とにかくかわいそうだった(´_`。)



ママだっこーーー

と泣き叫んでるけど、
安静にってことで抱っこもできないのが辛かった…。




担当医師によると、
症状があったのは左側の鼠径部だけだったけど、
内視鏡で見たところ、
右側にも膜の穴が見つかったので、
両側の袋をしばったそう。

そして、袋が伸びていた?
腸が伸びていた?


動揺してあまり記憶にない…。


それが原因で手術に時間がかかった。

でも、危険なことはなく、無事終了。


とのことでした。




麻酔が抜けきっていないので、これから3時間くらい眠ると思います、

との説明通り、
あんなに泣き叫んでいたのに病室に戻るまでの道中で眠ってしまいました。





病室に着きベッドに移すとまた目覚めて、
再び大泣き。



パパも来てくれていて、
娘ちゃんが大好きなプリキュアのおもちゃをくれて、
一瞬、

あ!!!!!(〃∇〃)

ってなった娘ちゃんでしたが、
やっぱり手術はそれだけ大変なことだったようで、すぐに大泣き。



ママだっこーーー!

と泣き続けるので、添い寝して抱っこしてあげたら
すーーーっと眠っちゃいました。




その後も眠ったり目覚めて泣いたりを繰り返すこと約3時間。



目をさますとお水飲みたい!!
と泣いていましたが、
ここでやっと水分摂取が開始されました。

吐いてしまう可能性があるので、
最初はほんの一口から。



飲むためにお座り…

手術後初めて体を起こしましたが、
支えが必要で、
一人でお座りはできませんでした。


ちなみに寝返りも大変そうで、
生後4ヶ月の寝返りしたての頃に戻ってしまった感じでした。




本気で喉が乾いていた娘ちゃんは、

もっとのみたい!!!!!

と泣いて、看護師さんにおかわりをお願いしていました…。



もう一口飲ませてもらって、
それでもまだせがんでいましたが、
30分後までお預け。



幸い30分後まで吐くことがなかったので、
少しずつ飲ませてもOKの許可が出ました。





その後すぐ夕食。
お粥からスタートかと思いきや、
普通の食事が出てきました!

お腹ペコペコだった娘ちゃんは、
フォークも一人で持てないような体でしたが、一生懸命食べていました。



夕飯後はすぐに横になって、再び寝てしまいました。




ここで問題だったのがおしっこが出なかったこと。


普通なら夕食後には点滴が外せるようですが、
娘ちゃんはおしっこが出なかったので、朝まで点滴をすることになりした。




退院日の朝まで点滴、
一人で立つこともできない。

果たして翌日に退院できるのか?!



不安は残りましたが、
2日目の夜は私も大爆睡でした。



小さな体で乗りきった娘ちゃんをほめてあげたいと思うと同時に、
手術の大変さを思い知った1日でした。





つづく。