久しぶりの宮尾登美子。
何故ここまで読書が進まなかったかというと、宇宙兄弟を1巻からまた読み直してしまったから。
何故この本を読もうかと思ったかというと、柚木麻子の「ランタン」に出てくる、16代徳川宗家家達をイギリスに留学をさせたというビッグマザーの篤姫像に興味を持ったから。
人の意地や見栄や義理というのはなんと面白いのだろうか、と思わせる。これが人間の結局の性であり面白みなのか、と。
今の私から見ると、篤姫も和宮も家の事なんぞよりも自分の心のままに思うように生きられればと思ってしまうことの連続だけど、何故か面白く読み進めてしまう。この面白さは何なんだろう。
それでも、印象に残る篤姫の賢さは、大胆な発言や行動などではなく謙虚さと忍耐なのであった。そこもまたかくも人間とはそういうことかと思わせる筆力であった。
さすが宮尾登美子さま。