私が選ぶ、人生に役立つおすすめの本、2冊！！！！

皆の衆ご機嫌いかがかな！？！？

年明けに、「本いっぱい読んでそうだからオススメ教えて」的なメッセージを貰ったから、これにも返してみるぞ！！！なお読書以外のインプット方法は別の記事に書くことにする！

はじまり@hazimari69
@kiyokawadragon 読書をかなりされてるようですが、おすすめ、もしくは大好きな本を教えてください。あと、読書以外のインプット方法もご教示頂ければ。エナジーゴーホーム。 #教えてドラゴン
2020年01月04日 12:04

さて...

そう、私は年間100冊の読書をする！！！だが沢山読んでもその時々の「知識」にはなるが、一過性のものであったり酷いものでは内容を忘れてしまうことも多い！本当に良い本というのは、自らの価値観に染み込み、自らの心を成長させてくれるものだと考えている！

そういう視点で選んだから、皆の衆が「へー！その知識役に立ちそうだから買ってみます！」という本のセレクトでは無い！残念だったなワッハッハ！！！！！！

これぞというものだけ紹介するぞ！！！！2冊だけだ！！！！！

金子みすゞの詩

私と小鳥と鈴と/金子みすゞ

ひとつ、特に好きな本を挙げろと言われたら、一番最初にこれが思いつく！！！！

お前らも小学校の頃に学んだであろう、金子みすゞの詩な訳だが

金子みすゞの詩には、本当に考えさせられる！

「星とたんぽぽ」

青いお空のそこふかく、
　海の小石のそのように
　夜がくるまでしずんでる、
　昼のお星はめにみえぬ。
　　　　見えぬけれどもあるんだよ、
　　　　見えぬものでもあるんだよ。

　ちってすがれたたんぽぽの、
　かわらのすきに、だァまって、
　春のくるまでかくれてる、
　つよいその根はめにみえぬ。
　　　　見えぬけれどもあるんだよ、
　　　　見えぬものでもあるんだよ。

見えないものは見ようとしないし見えないままだし、

見えなくても存在しているものがあるし、

見えないものを無いものとする人の多さに悲しくなるし、

見えないものを見つけたいとも思う！

そして、見えないものでも素晴らしいものを持っている人を愛したいし、守りたいと思うのだ！！！！

他人に見えるだけではない、自分でも見えていない者は多い

そういうものを「私は見える」と信じて、尽くして、力になりたい！！！！！

そう思いながら30年生きているぞ！！！！！

他の詩も素晴らしいよな！！！

「私と小鳥と鈴と」

私が両手を広げても
お空はちっとも飛べないが

飛べる小鳥は私のように
地べたを早くは走れない

私が体をゆすっても
きれいな音は出ないけれど

あの鳴る鈴は私のように
たくさんな歌は知らないよ

鈴と小鳥と　それから私
みんな違って　みんないい

違うことを否定してしまいがち、違うことを否定することで自分の存在を肯定する、

そんな人が多い中、この詩は、違いを認め同じ地球上で生きていくことを教えてくれる！

そして違いの中で誰もが何か優れているものだと、人の良いところを探そうとさせてくれる素晴らしい詩だ！

・・・おい！語りが長くなるからこの辺にしておくわ！！！分かったらお前も読め！！！💢💢💢

もうひとつは、勧酒（井伏鱒二訳「サヨナラダケガ人生ダ」）→からの→寺山修司「幸福が遠すぎたら」

「勧酒」は、唐代の詩人于武陵（うぶりょう）の詩「勧酒」を元に、小説家の井伏鱒二が訳した詩で、「厄除け詩集」という本の中に収録されている。私が買った本はもっとなんか装丁が渋いヤツだった気がするのだが、絶版なのか今はAmazonにあるものを読んでみるといい！

厄除け詩集/井伏鱒二

「サヨナラダケガ人生ダ」

コノサカヅキヲ受ケテクレ

ドウゾナミナミツガシテオクレ

ハナニアラシノタトヘモアルゾ

「サヨナラ」ダケガ人生ダ

人生には様々な別れがあって、生死に関わるものや、心理的な離別まで、人の心に強く刻まれるものだ。

人は別れとともに、自らの生き方を考えたり、悲しみに暮れたり、新たな出発を志したりするものだが

どんな時にも出会いがある以上別れがある！！

別れをどう処理するかはソイツに掛かっているが、この絶望とも取れる詩から、私は自分の生き方・・・

自分だけの生き方、誰のためにどんなふうに生きるかを真剣に考えるようになったのだ！！！！

また、勧酒を訳した井伏鱒二の「サヨナラダケガ人生ダ」を受けて、歌人の寺山修司が「幸福が遠すぎたら」というこれまた素晴らしい詩を書いている。これは「勧酒」が収録されている

「幸福が遠すぎたら」

さよならだけが　人生ならば
また来る春は　何だろう
はるかなはるかな　地の果てに
咲いている　野の百合　何だろう

さよならだけが　人生ならば
めぐり会う日は　何だろう
やさしいやさしい　夕焼と
ふたりの愛は　何だろう

さよならだけが　人生ならば
建てた我が家　なんだろう
さみしいさみしい　平原に
ともす灯りは　何だろう

さよならだけが　人生ならば
人生なんか　いりません