なんだかちょっと前から

いろいろと騒がしいニャ。

いったいなにが起こったのニャ?

 

って、

そんなことも知らなかったのか?

 

あっ、エピクロス!

相変わらず物騒な顔してるね!

 

はっ! 物騒なのは世間の方さ。

なにしろ国のトップだった者が

いとも簡単に殺されてしまったんだからな。

 

へえ、そうなんだ。

つまり、

『悲惨なる真実よ。何と時宜を失して現れたものか』

ってのが起こったわけだね。

それでずっとバタバタしてるんだ。

 

はっ! エウリピデスか!

 

しかし、

まあ、そうなのさ。

言論に対する暴力とか言っちゃ

わあわあやってるんだよ。

 

ん? 言論?

なんかちょっと変じゃない?

だって殺されたのは政治家なんでしょ?

政治家ってなんだか純粋に

《言論界》の住人には思えないんだけど。

 

まあ、確かにな。

だけど、そういうことで騒いでたのさ。

ただな、

今度はちょいと違う方面でも騒ぎはじめてるんだよ。

 

どういうこと?

 

宗教団体への恨みだとか、

献金での経済的破綻とか、

それが遠因となっての殺害だとか

いろいろ話が出てるんだよ。

 

ふうん、そんなことがあったんだ。

だけど、そうなるとこういうのも

思い出しちゃうようね。ほら、

どんな重大な事件でも、もし人が経路のいかんを問わず耳に入れた噂を確証した事実と考えたり、真実を正反対の方向に曲げたりするかぎり、そしてこの二つの傾向が時とともに大きくなるかぎり、真相はみなこのように不明である

っていうの。

 

今度はタキトゥスか?

まあ、それについては政治家の死って部分でも

ある程度は合致してるし、

真相に関しても似た感じがあるのかもな。

 

でしょ?

それに相手っていうか、

その団体も

真相を不明にしちゃいそうな感じがするし。

 

ん、まあな。

そういう感じはしないでもないが・・・・・・

 

あっ!

 

ん?

どうした?

 

お腹空いた!

ね、エピクロス、

このつづきは明日にしない?

 

まあ、いいけど、

これについて

まだ話すことなんかあるのか?

 

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《雑司ヶ谷に住む猫たちの写真集》

 

 

雑司ヶ谷近辺に住む(あるいは
住んでいた)猫たちの写真集です。

 

ただ、
写真だけ並べても面白くないかなと考え
何匹かの猫にはしゃべってもらってもいます。

 

なにも考えずにさらさらと見ていけるので
暇つぶしにどうぞ。