《メメント・モリ》というのは
「お前もいつかは死ぬ存在なのだ。
 それを忘れてはならぬぞよ」
という意味の警句らしく、
様々な芸術作品のモチーフに
なってるようなんですね。

しかし、
ここ最近
全世界で起こってることは
そんな警句など
必要としないくらいの
衝撃的な戒めになったのでしょう。

まあ、
僕たちが
いつかは死せる存在だなんてのは
誰かに教えられる必要なんてなく
ごくあたりまえの
事実に違いないのですが、
それでも
こうも《死》が近くにあり、
連日その数が報告されるという
経験はほぼすべての人に
「自分もいずれは死ぬのだ」
という思いを埋めこんだことでしょう。

そのせいなのか、
けっこういろんなことが
起きてもいますよね。

ちょっと驚きだったのは
だいぶ前ですが
国連の事務総長が
「こういうときに
 DVとかすんなよ」的な
発言をしたことですね。

っていうか、
DVなんて
いつだって駄目だけど
こんな事態に陥ると
増えるものなんですかね。

逆に
いつ死ぬかもわからないんだから
身近にいる方たちに感謝し、
それまでより
愛情を傾ければいいのに。

だって、
暴力を振るった直後に
自分でも、その相手でも
コロナになっちゃって隔離
なんてことになったら
どうするんだろう。

「ごめんなさい」も言えず/
言ってもらえず、
会うことも叶わぬまま死ぬなんて
非常につらいですよね。

 

(こちらは『コロナからの夜明け想像図』です)


ま、
あれも病気みたいなもので、
自らの怯えを
他者への攻撃というかたちで
消化しようとするのを
やめられないのかもしれませんが
何度も言うように
《いつ死ぬかわからない》んですよ。

だったら、
いつ死んでも後悔しないように
生きていきましょうよ。

だって、
この事態が収まっても
いずれにせよ
僕たちは
いつかは死にゆく存在なのだから
生きてる内くらいは
人に優しくしたり/されたり
の方がいいですよね。

ま、
それこそ人それぞれなので
これはあくまでも
僕自身の思いに過ぎませんがね。

 

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