7月7日、国立能楽堂で催されます、「轍の会」のお知らせです。

こちらの会で「伯母捨」を勤めます。

能の中では、老女を題材にした曲がとても位の高いもの、とされており、その中でも特に「関寺小町」「檜垣」「伯母捨(流儀により姨捨)」の三曲を「三老女」と呼び、能の最奥の秘曲と言われています。

当然若い演者には許されず、私も今59歳ですが初めて勤めます。
シテの櫻間金記先生も今年80歳になられます。

演能時間は2時間を大きく越えると思われます。

もう若くない肉体にものすごい負荷をかけて作り出される、能の最高峰。正直、全くわかりません。そもそも、なぜ老女が能の芸術性の最高位に扱われるようになったのか?
ずっと不思議に思って来ました。

素晴らしい先輩の舞の中からしっかり感じたいと思います。

まだチケットは購入可能のようです。

国立能楽堂に見届けにいらっしゃいませんか?