ダンスミュージカル「クラリモンド」を観た!

お目当てはダンサー 舘形比呂一 (たてがたひろ)

このお方を人はタテ様と呼んでいる・・・

死の国から愛を求めてやってきた女クラリモンドに安寿ミラ。

魔性の女の誘惑の虜になり、自分の一切を投げ捨て、命がけでその愛に飛び込んで

いく若い僧侶に貴水博之。

悪魔1 タテ様

悪魔2 森山開次

悪魔3 熊谷和徳

このキャスト それぞれ粒ぞろいで個々に沢山のファンがついているとあって

流石にキャパシティーはほぼ100!

殆どが歌とダンスで物語が進んでゆく

どんなお話しか・・・

ゴチック・ロマンの名作として名高いテオフィル・ゴーチェの「クラリモンド」は、若い僧

侶と死霊の女が繰り広げる純愛の物語である。

それを三体の悪魔が作り出す夢の世界という設定で、全編歌、全編ダンスでつづる

「娼婦、クラリモンド、吸血鬼、クラリモンド、悪魔、クラリモンド、男を破滅させる女、ク

ラリモンド。でもその愛は変わらない。一滴、もう一滴、ほしいと思うならいくらでも。一

滴、もう一滴さあ、飲むがいい。お前の愛に応えよう。お前の命のためなら、この命は

惜しくない。夢を続けよう。愛を続けよう。この命の限り」

その禁断の物語が歌、歌、歌で綴られる。

安寿ミラさんは元男役トップ?って感じでそこに立っているだけで魔性の女!

それがロミュオにからみつくように踊る 歌う!

極上のエロスの芸術?う~ん 12歳以下はご遠慮下さいってとこか・・・

そして悪魔3人トリオがそれぞれに個性的で目が忙しい。

熊谷さんはノリのいいタップにクギ付けになる!

森山さんのいつもながらのキレのある凶器のようなダンスに

タテ様の流れるようにしなやかな独特のダンスが交差する。

怪しく・・・激しく・・・そこには魂の叫びや葛藤が渦を巻く。

作品の根源 闇・狂気・腐敗・迷路 のすべてがその踊りの中で

激しく燃えていた。

頭に稲妻が走ったような気迫!!

そしてタテ様のいつにも勝る肉体美といったらミロのビーナスか・・・

そう彼のまたの名は 動く彫刻 なのだ・・・

と1時間半は短かったが妖艶で激しいステージに吸い込まれ充実の舞台だった。

カーテンコールは3回。

関西の客層はやっぱり熱い!

みんなスタンディングで拍手喝采!!

そして今回の座席も丁度良く段上がりのセンター

目線はセンターのキャストという感じで本当に吸い込まれそうだった。