私は顎が外れたことが何度かあります
それで、全身麻酔時の気管挿管に不安があることを形成外科医に申告したのでした。
初めて外れたのは、30年近く前だったと思います。
寝転んで、新聞か雑誌を読んでいたとき、無意識に大あくびをしたら、
口を閉じることができなくなって、慌てました。
でも、母が外れたことがあるので、すぐにそうだとわかりました。
喋りにくかったのですが、耳鼻科に電話して、対応してもらえるか訊いたら、歯科に行ってくれと言われました。
口腔外科もある歯科医院では、すぐに治療してもらえました。
「痛かっただろうね。すぐに戻って良かったよ。時間が経つと筋肉弛緩剤が
必要で、ここでは対応できないんですよ」と言われました。
実は、外れたときも修復時も全く痛くはなかったのです。
それから、4,5年後にまた外れ、同じ歯科に行きました。そのときは若い息子さんが一発で戻してくれました。
舌に食いしばりの跡があると診断され、顎関節に影響するということで、
就寝時のマウスピース装着を勧められました。
とても面倒でしたが、経過観察にときどき歯科通いし、3年くらいはマウスピースを
使いました。
効果があるのかないのか実感はなくとも、その間は外れることはなかったのですが、そのうち装着も受診もやめてしまいました。
それ以降、思い出したころに、外れたことが数回あったのですが、受診しようと慌てながらも、顎を何とか閉じようとしたり、マッサージしているうちに、すっと戻りました。
何が功を奏したのかわからないままですが、自分で戻す術を習得している人もいるようです。
いつも欠伸が原因なので、日頃から大きく開けないように細心の注意をしています。
20年前に、子宮筋腫の手術を個人病院で受けることになったとき、
手術前日に入院してから、病室で看護師さんに顎が外れたことがあることを
何かのついでに話しました。
そしたら、看護師長さんが飛んできて、いろいろ聞かれました。
麻酔医さんは手術日しか来られなかったのですが、
「全身麻酔の予定でしたが、腰椎麻酔に変えます」と言われました。
やはり、顎が外れるということは、全身麻酔には支障があるのだと思いました。
腰椎麻酔でしたが、怖いので眠らせて欲しいという要望通り、目が覚めたときは
縫合がほぼ終わる頃でした。
気管挿管に伴う喉の痛みや吐き気などもないので、腰椎麻酔でできて良かったと
思いました。
それが、今回は、脂腺母斑という小さな手術に、全身麻酔だと言われて、
びっくりしたのです