『智くん、いつ、俺って気づいたの?』
少し長めのkissが終わって、おいらの隣りに座った翔くんが、おいらの耳朶をくにゅくにゅする。
『あん・・・ダメ・・・耳、ダメ。』
『ダメじゃないよ。耳、気持ちいいでしょ。』
『ふん・・・だってぇ・・・耳、よわいぃ・・・』
それに・・・kiss・・・凄く気持ちよくて、kissの余韻があるのに、耳、弄られてたら、おいら・・・
我慢できなくなっちゃうよ。
『”弱い”じゃなくて、“イイ””もっと”でしょ。
それと・・・俺の問いに答えてないよ。』
『いつ、俺って気づいたの?
目隠しされても聲も出さないで・・・もしあれが悪い人だったら、智くん、浚われちゃうよ。』
『あん・・・すぐ、わかったから。
しょうくんて、わかったから。』
耳を弄ってる翔くんの手が止まる。
おいらの顔を優しいのに・・・ちょっと意地悪っぽく笑いながら覗き込む。
『俺って、わかったの?本当に?』
ニヤニヤ・・・ニコニコ・・・
『うん。目隠しされたとき、一瞬、ビクッてなったけど・・・指・・・』
翔くんの指に触れる。
『この指・・・翔くんの指って、わかったよ。
それに、背中に感じた体温と翔くんの匂い。』
『俺の匂い?』
『翔くんの・・・エロい匂い(*´艸`*)』
翔くんの顔が、えっ!?ってなって・・・青くなって、赤くなって(*´艸`*)
『おいらが、翔くんのこと、わかんないわけない。』
デレっとした顔で笑う翔くん。
なんだか、超可愛い。
いつもカッコよくて、イケメンなのに(*´艸`*)
『翔くんじゃなかったら。』
翔くんの指と掌を撫でてた指で、手首を掴む。
『ん?なに、智くん。』
手首を掴んだまま立ち上がって
『こうするか・・・』
『こうしちゃうよ(笑)』
腕を伸ばして投げるような格好をして、そんで・・・肘をクってした(笑)
『うっ・・・』
おいらに肘鉄を食らったみたいなふりをする翔くん。
『えっ!?ちょ、ちょっと、おいら、当ててないよ。』
焦って振り返ったら・・・
ギュッ
『合格!!』
抱きしめられて、もう1回。
今度はさっきよりもっと長くて甘いkissだった。
続きます。