昨日は自宅に帰るための移動日。

呉線にて広島へ。

 

 

乗ったのはカープのラッピング電車で気分が上がる。

 

広島駅からは「めいぷるーぷ」という観光バスで広島県立美術館へ。

このバス、空港へ行くリムジンバスを待っているときによく見かけたけど、初めて乗ってみた。県立美術館へ行くなら乗り換えのある広電よりも便利。オレンジルート、レモンルート、グリーンルートがある。どのルートでも行けるが、広島駅から行き、広島駅に帰ってくるなら、行きレモンルートかオレンジルート、帰りはグリーンルートが所要時間が少なくて済む。外国人の比率高し。新幹線口の次の停留所である県立美術館・縮景園前で降りたのは私一人だけ。

 

「美術館のプロフィール」と題された展示で、開館からの歴史を振り返るように初期の者から新収蔵品まで厳選されたものが展示されている。

 

じっくり見ていたら時間を忘れてしまう。なかでも靉光の「帽子をかむる自画像」、甲斐荘楠音の「横櫛」が印象に残る。「横櫛」はもう一枚のバージョンほどの妖しさはないと思う。もう一枚を見ていないので何とも言えないが。着物の柄に目が行ってしまうのは仕方がない。どの演目のどの役者なのか気になるところだが、私の知識ではわかりようもない。その展示室の中でひときわ輝いていたのは確か。

 

順路にそって進んでいると「休憩室」の矢印に導かれる。

そこには何とも美しい光景が広がっていた。窓いっぱいに広がる縮景園の桜である。

 

 

下から見上げる桜は数え切れないほど見てきたが、二階という高さから見る桜は違う趣を見せる。大木だ。二階から見ても見上げるほど高い。地面に目を向けると散った花びらで薄く桜色に染まっている。
じっと見ていると動くものがある。鳥だ。蜜が目的だろうか、枝から枝へジャンプするとはらはらと花びらが落ちる。風が吹いてもはらはらと落ちる。時間も忘れて見入った。

 

図書室にも立ち寄ってみた。高校生の時に出会った絵が何だったのか、係の人に聞くと年代ごとに展覧会の紀要があって作品リストも載っていた。また、古い図録もある。限られた時間でパラパラとめくるくらいしかできなくて特定はできなかった。まあ、これに懲りず次回も図書室に来てみよう。