昨日、卒業式に出席するらしいご夫婦を何組か見かけて、卒業シーズンだと実感。

 

千葉県の公立高校は3月9日に卒業式をするところが多いのか、長男と次男はどちらも公立高校で、学校は違うが、3月9日が卒業式だった。

 

長男の卒業式で流れた曲が『3月9日』。

最近テレビで流れているのを聞いて、卒業式の感動がよみがえった。

 

卒業式自体は、静かに厳かに滞りなく終了する。

式が終わって、退場のとき、『3月9日』が流れてくる。

列をなして保護者席付近に来ると、クラスごとに何かを仕掛けてくるのだ。

 

後で、そういう伝統らしいと知ったが、その時は何も知らなかったので、ただただ驚き、感激で胸がいっぱいになり、涙が止まらなくなる。

 

「お父さん、お母さんありがとう、先生ありがとう」のようなことを、それぞれオリジナルの言葉で、クラスごとに趣向を凝らして、通過していくのだ。

 

息子のクラスがどんなものだったか覚えていない。

ただ、そのときの感動だけが残っていて、今も胸を熱くする。

 

『3月9日』を聴くたびに泣きそうになる。

それは単なる卒業式の思い出というだけでなく、親子関係が決定的に変わる瞬間だ。

息子たちがこれからどんな人生を送るにしろ、親としてできることは全てやりきった。後のことは知らん、好きに生きろと。

 

次男の卒業式の思い出は、また来年の3月9日にでも。